記憶喪失

ザワザワと騒がしい声

何人もの人達が私を見ている


誰ですか?と尋ねる私の問いに

周囲が一瞬静まり突如、誰かが泣き崩れる


険しい表情をした男性が私に向かって名を呼ぶ

しかし、それが私の名前なのかもよく分からない


男性と泣き崩れている人は

私の両親だと教えられたが分からない


必死に思い出そうとするが

思い出すのを拒否するかの様に頭がズキズキと痛む


状況を理解出来ず

申し訳ない気持ちが涙となり溢れる 


ひたすらに“ごめんなさい”と告げた 












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