生存者
傷口がズキズキと痛む度に
恐ろしい出来事を思い出させる
何の前触れもなく
見覚えの無い者に襲われた恐怖
平凡で安定した生活は崩れ去り
無気力な体は動かない
不安定な気持ちを拭い去るかの様に
じっと壁を見つめる
何もかも失った世界は
何も無い空虚な世界に成り果ててしまった
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