頓痴気乱痴気珍呑紀行(作曲者:HaTa様)

人の世外れた身勝手、自由な

頓痴(とんち)あふれる道楽紀行


己を馬鹿者と称(しょう)し

恥など知らぬと練り歩く


行き当たりばったりの

行き止まりばかりの迷い道


各々(おのおの)の品々にやれ可笑しやと

媚びうりの品評会


宴の酣(たけなわ)ありふれた物への

退屈に屁理屈(へりくつ)並べても


全て無くては我々は無いものと

思い耽(ふ)け笑う


宴の酔狂(すいきょう)に飲まれ

頓痴気達が乱痴気に入り乱れる


銘々(めいめい)に劣等をあびせや

又は血統を褒めてやの悶着(もんちゃく)


心あらずにアレやコレやと

揺さぶられ思いむせび泣く


化けの狐は甘い飴に誘われ

“すかんぴん”な哀れな姿


人の道外れた頓痴で何が悪い事かと

開き直るも


我、無き時にはせめてもの花のたむけで

星霜(せいそう)の流れを知らせてくれよ





※星霜=年月


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