勇者〜英雄の終結〜
人々の希望と願いを胸に
悪を薙ぎ払った剣を掲げ帰路に着く
向けられる歓声を
自身の高揚感への欲求に変え昂(たかぶ)る
しかし、平和の地に立つ人々は
謙遜(けんそん)し讃えた英雄の必要性を失い
伝説に浸る過去の英雄を蔑(さげす)み
近寄り難い浮浪者の様に扱う
悪の栄えない世に
英雄が存在する為の枢軸(すうじく)は無くなった
剣(つるぎ)を握りしめ
過去の産物とされた英雄伝を
自身の心に語り続け
恍惚の夢に浸りながら永遠の眠りについた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます