風船

糸に繋がれた風船が

空へ向かい飛んでいく


僕は繋ぎ止めようと

握りしめていた手を離した


風に乗って離れていく

行先は知らない


誰かの元へ届くのか

再び僕の元へ届くのか


どこに辿り着くかなんて

離してしまった僕には

分からない

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