第42話:バレンタインデーⅠ

本日2月14日はバレンタインデー。……はどうでもよくて、今日は終業式前最後の登校日ということで例年通り各クラスで午後1時から成績発表が行われ問題がなければ春休み開始、赤点があった際はそのまま一週間後にある追試に向けて強制的に勉強会へ参加させられる。


そして午前9時ちょい過ぎに私がどこにいるかというと


「それでは今日の打ち合わせを始めましょうか」


当たり前のように学校をサボって担当さんと小説の打ち合わせをしにきております。


(だって成績に関しては既に大丈夫なことが確定済みだし、たかが一時間ちょっとのためだけに学校に行くとかアホらしいし。チョコ貰える予定ないし。チョコくれる人もいないないし。じゃあ行く意味ないし)






「こんなところですかね。先生の方から何かありますか?」


「んー、大丈夫です」


「ではいつも通り何かありましたら私に連絡ください」


「はい、ありがとうございます」


そう言い俺は帰る準備をするために立ち上がると小さめの紙袋を持った編集さんがこちらに近付いてきてチョコ (多分)を渡されたのでお礼を伝え、東京駅へと向かった。


ちなみにこの人は既婚者だし去年も貰っているので特に思うことはない。

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