第20話:夏合宿1日目

今日から部活の夏合宿ということで俺は健太と共に集合場所の教室へと入ると、一番乗りらしい向井・新沼ペアは何故かラケットと水鉄砲の二刀流で俺達のことを出迎えてきて


「おっ、やっときた!」


「ひっしー・よう、早く中庭で恒例の夏合宿限定テニスしようぜ!」


ちなみにウチの学校の中庭にテニスコートなんてあるわけがないのだが、普段使わないせいで新品同然の簡易ネットなら部室にしまってあるのでそれを使ってテニスをすることは可能であり、夏合宿限定テニスというのは去年俺らが作った遊びのことである。


「よっしゃっ! 行くぞ健太‼」


「やっぱこれがなきゃ夏合宿じゃないっしょ!」


なんて馬鹿みたいにテンションが高い四人は馬鹿みたいな恰好で中庭へと移動し………


「向井、ようが水鉄砲構えてる!」


「後ろを向いて打ち返せば問題なーし! ということで……くらえっ、ハイ○ロポンプ‼」


「はい残念でしたー! 今年の俺はゴーグルを着けています! ということで仕返しだ‼」


「ぶふーーーーっ⁉」


「ナーイス、一之瀬!」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る