第17話:その頃彩乃は
登校してから朝の会が始まるまでの時間。それぞれが色んなことをしている中私はいつも通り明日香と自分の席でお喋りをしていると
「じゃっじゃーん! 今日の朝学校に来る前に駅ナカにある本屋で世界最強の元一般人の5巻フラゲしちゃいました~。ということで今日の授業中に全部読みまーす」
「はぁ⁉ おいマジかよ。俺のところはまだ売ってなかったのに、ズルー。全部読み終わっても絶対にネタバレすんなよ」
「えー、どうしよっかな~」
(朝から凄い盛り上がりだけど、そんなに人気なのかな? 確か去年のクラスでもよく男子達がその作品名を言っていたような)
「そういえば昨日うちの部活内でも世界最強の元一般人の5巻がどうのって話で盛り上がってたよ。あっ、ちなみにそれはラノベね」
「明日香も読んでるの?」
「私は読んでないけど、さっきも言った通り部活内で結構話題になることが多いから何となくは知ってるよ。……ちなみに、よーくんはあんまり興味ないみたいだね」
「へー。……って、なんでそこで一之瀬君が出てくるのさ!」
「えー、じゃあもうよーくんのこと教えてあげな~い」
「うぅー、『教室内でのよーくんは本当のよーくんじゃない』って昨日私に教えておいてそれはズルい!」
「あはははは、あっ、よーくん帰ってきた」
「えっ⁉」
(さっきの話聞かれてないよ……って、いないじゃん‼)
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