第10話:日直
日直。それは一日交替で順番に回ってくる当番のことでうちの学校では、朝の会・帰りの会・授業前後の挨拶・次の授業が始まるまでの間に黒板を綺麗にしておくというのが主な仕事であり、窓側の一番前の席から後ろへと回っていく決まりになっている。
そして残念なことに俺は今日その日直であり、とうとう一時間目開始のチャイムが鳴ってしまった。
鳴ってしまったのだが、基本チャイムが鳴って少ししてから先生がくるため流石に全員自分の席に座っているものの近くの友達と喋り続けてるのが大半であり、佐々木と倉科もそのうちの一人である。
………それから一分ほどが経った頃、ようやく先生が教室に入ってきた。しかしごく一部を除いて会話を止める者はおらず、引き続き休み時間状態である。
ここで日直が陽キャだったり真面目な奴なら大きい声で『起立!』と言って無理やりコイツらを黙らせるのだが、俺がそんなことをするはずもないということで
(先生が注意して黙らせるか、忘れてたフリをして『日直、挨拶』と言われるまで待ってよ)
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