第2話:その頃彩乃は
黒板に貼ってあった名簿を確認した後、さり気無く他のクラスメイトの顔を見ながら歩いているとすぐに自分の席へと着いてしまった。
その為最後に私の右隣と前の席を見てみると、隣はまだきていないものの前の席の子は丁度今来たところらしく鞄の中身を机の中に仕舞っていたので優しく肩をトントンっと叩くと、特に嫌な顔をされるわけでもなく柔らかい声で『ん?』と呟きながら振り返ってくれたので
「おはよう。私の名前は佐々木彩乃って言うんだ、今日から一年間よろしくね?」
「あ、おはようございます。私の名前は倉科明日香です、こちらこそよろしくお願いします」
「あはははは、別に敬語じゃなくていいって。あと私のことは彩乃でいいよ」
「あ、えっと……、じゃ、じゃあ私のことも明日香でいいよ」
(うーん、多分この子は誰かと仲良くなるまでにちょっと時間は掛かるけど、そうなっちゃえば普通に友達になれるタイプぽいな。となるとこっちからどんどん話し掛けていった方がいいかな?)
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