魔王が来た!

「わはははははははーーーーーーー!吾輩は魔王だ!」

魔王が出た!

ここは落ち着いて・・・聖女の魔力で・・・・・・・

「あほかおまい、魔力で魔王に勝てるわけがないやん」

めっちゃ傷ついた!

「あのー魔王様、魔王様は、何年くらい生きてるの?」

「ん?大体、10万年くらい」

「すっごい長生きなんですねえ!」

「魔力で不老不死にしているからな」


「ねえ、この世界の前の文明って、なぜ崩壊したの?魔王様が崩壊したの?」

「いや、吾輩は前の文明には何もしなかったのだ。しなかったら、人間は、自分の欲望で、文明を崩壊させた。

前の文明は、魔力がなかった、その代わり、マネーがあった。

マネーが世界を支配していた。

マネーは魔力と違い、使うのがとっても大変なんだ

例えば、パンがほしいとなると、魔力でパンを得ると、その使う魔力はパン1個分だ

つまり、パン1個分の魔力を使う事でパンを得る事ができる。

しかし、マネーは違う、マネーは、1個のパンを得るためには、10固、場合によっては100個のパンを売って、マネーを得る必要があったんだ。

それだけ、マネーでパンを得るのは大変なんだ。

そしてそのマネーを得るために、人は、沢山の人からマネーを奪っていたんだ

そのマネーの奪い合いで戦争になって、そして、文明は崩壊した

マネーを生む元となった、石油が無くなったんだ


まあ、文明が崩壊しないように、マネーよりも愛情とか思いやりが大切だって事を色んなやつを通じて人間に訴えたのだが、そいつらもマネーの亡者になっちまったからなあ・・・・



だから、吾輩はこの世界の人間に魔力を与えたんだ

魔力を使うと、マネーよりも、簡単にパンを得る事ができる

そして、魔力は体力と精神力を正しく鍛える事で強くなる


まあ、魔力がどうしても弱い人間もいるけど、それは生き物ってそんなモノなのでしかたがない


吾輩は100年毎くらいに、世界がどうなってるか見に来る。

昔は、マネーを得るために、沢山の木や燃料を燃やすから世界は汚かった

海も汚かった

今は、海はキレイだし、野菜も魚も、美味いな!」


「そうなんだ。

ねえ、魔王様、魔物が出るのは何で?

あれは魔王様が作ってるの?」


「そうとも言えるし、違うとも言える

人間は排泄物にちょっぴり魔力が出るんだ

そして排泄物のバイキンが繁殖すると、そのバイキンが魔力を吸う

その魔力を吸ったバイキンを色んな動物や魚が食うと、魔物になるというわけだ

小さい魔物を大きい動物が食うと、その大きい動物が魔物になるというわけだ。」


「へえそうなんだ、だったらその排泄物を無くしたら良いの?」


「汚物を沢山の流れる水と植物の中に流すと、魔力も薄まる、そうなると魔物は発生しない、流れてる川に魔物は出てこないだろ。

汚水を浄化するというアイデアは良かったと思うぞ


この10万年でようやく、この程度に頭がいい人間が生まれてきた

じゃあな!今後来るのは、数百年後だ」


いきてねーよ


「ところで、魔王と悪魔は違うの」

「悪魔というのは強い魔力を持ってる人間か、それと同じ程度に知性のある存在で、『非道徳』と言われる事をする存在だ。

まあ、沢山の人間を殺したり、魔力で人間を操って悪いことをやらせたりとかだな

そういう連中が悪魔だ

でも、人間から見ると、魔王と悪魔と、ほとんど差が無いがな」


「なるほど、そうなんだ。ねえ、悪魔が居ると神様もいるの」

「神というのは、物理力を超えた力・・・魔力を超えた力だがな、その力で生命を発生させたりという存在だ。そして人々に生きるために、みんなで協力したり、他人を大切にしたりという、道徳を人間に与える存在だ」


「へーそーなんだ」

「お前の、聖女という存在、その力というのは、その神の教え、みんなで助け合うとかいう、人間が生きていくために教えを広めるための力である存在であるわけだな」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「・・・・・・・お嬢様、お嬢様、起きてください、今日は、学園に行く日でございます」

あー変な夢をみた

メイドさんの声で目が醒めました


あーなんか、すっごい夢を見た気がする

覚えてない

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