神殿して、王子様と公爵様に挨拶しました
学校と神殿と家をいったり来たりする日々
先日、モンスターの湧き出る黒い澱みを消しましたので都での仕事はここしばらくはないみたいです。
という事で、最近は、学校と、家を往復する日々
で、こまった事が起きてしまいました。
王子様、エリザベス様の婚約者であられるのですけど、それが、メッチャ女好き
エリザベス様のお仲間のお嬢様たちにも声をかけて、誘い出したりしています。
エリザベス様は鷹揚にかまえてますけど、後ろから見て紅蓮のオーラが怖い
で、私にも声をかけて来たんですね。
15歳とかの初な乙女なら、ぽ〜〜〜となる事はありますけど、私は前世込で105歳。
ガキにうつつを抜かす趣味ではありません。
なんか変な法律にも抵触してしまいそうですからね。
で、乾いた反応してしまいました。
そしたらそれが何か琴線にひっかかったのでしょうか?
「学校を案内してあげよう!」
とか
「一緒にお茶でもどう?」
とか
「買い物に付き合ってあげようか、何か買ってあげようか」
とか、そのたびにやんわりと断っていたのですね。
でも、うっとうしいのと、最近、エリザベス様がまた冷たくなってきたんで、それと共に嫌がらせがおきてきたんで、これは困ったなと思いました。
そんな事で、家で相談しましたところ
「マーシャは聖女としての役割があるから、男性と仲良くなるのは控えなければなりませんと言っちゃうのは?」と母のアイデア。
「そうねえ、じゃあさ、神殿と王宮の方から、王子に釘させいてもらうとか」
やっほー!お父様、お母様、頼りになるぅ!
という事で、神官様に相談しました
神官様は王子がちょっと道徳的に問題があるという事をご存知で、王との謁見の時に王子も臨席してもらって、そこで自分が聖女であるということと、今後は不謹慎な事は謹んでいただきたいという事を言うという事になりました。
それと、私、腹に含むモノがありましたので、エリザベス様にも来てもらって、あらためて挨拶をしたいという事を神官様にお願いしました。
「ウィルソン公のお嬢様ですね、何でそんな?」
「ウィルソン公爵令嬢には学園で仲良くさせて頂いております。今後も仲良くさせていただくには、ココで私の事を隠さずにお話するのが良いと思ったからです」
「さすがは聖女様、万事において深遠なるご配慮、感服いたします」
ごめん、神官様、心がチクチクと痛みます
「あ、でも、それでは、他の公爵家の皆さんにも挨拶しないと不公平になりませんか」
と、神官様がおっしゃったので、公爵家と侯爵家をみんな呼んで、挨拶をすることになりました。
当日、王族の方々と公家の皆さんとの挨拶を行わせていただきました。
王子様とエリザベス様は驚かれていました。
挨拶の後、
「聖女マーシャ様、今までの不敬な振る舞い、お許しくださいませ」
エリザベス様は深く頭を下げられます
「いえいえ、今後も学校で仲良くしてください、私、新参貴族ですので、マナーや礼儀作用がダメダメで、これからも、指導していただけると嬉しいです。」では
「もったいないお言葉、心に染み入ります、このエリザベス・ウィルソン、命にかけて聖女様をお守りさせていただきます」
「ありがとう、学校では今までどおり、友達だとしてくださると嬉しいです。そして、私は聖女という立場ですので、男性と仲良くするのは問題があります、私の方から男性に手を出すのもなんですか、男性からいらぬちょっかいをされる事もありますので、そのときには助けていただけると嬉しいです」
そこに他の公爵家様が
「ミルグラム公爵家の娘のマリアンヌと申します。聖女様とは二学年上でございます。宜しくお見知りおきの程を」
「聖女のマーシャと申します。本日はお会い出来で光栄です」
「ファルクラム公爵家の長男、ジオルドと申します。来年から学園に入学いたします。」
か!かわええ・・・
「ジオルド様ですね。お父様と同じように立派になられるのを期待しております。宜しく」
そうやって公爵家、侯爵家のみなさんと挨拶を交わしたのでした。
アニメや漫画、ゲームでは五大家が一学年に揃っていたりしてましたけど、実際にはそんなことはありませんね。
また、婚約者の片方が5歳ほど年上ということが殆どで、王子とエリ様のようにほぼ同年輩というのは少ないそうです。
と、そこに王子が
「聖女様、聖女なら王子と結婚する事もできるんだぜ」
と言います。
私は
「王子様との結婚、そのときには私は聖女の使命を降りなければなりません、
聖女としての使命、王子様との結婚
その天秤は、王子様次第です
もし私の使命を理解せず、気安く女に手を出すような方なら、その天秤はまるで紙のように軽いものでしょう」
だまってろよ色狂いの糞ガキという本音をオブラートに包み、王子に答えます。
王子が一歩こちらに近づいてきましたので、私はすすすと下がり、エリ様の後ろに隠れたのでした。
エリ様が私の前に立って王子に威嚇します。
「王子、聖女様の今のお言葉を聞かれませんでしたか」
エリ様の〆るぞこらという心の声がダダ漏れです
王や公達の皆様も冷たい目。
王子様は、下を向いて下がられました。
翌日からエリザベス様からは親切にしていただき、また王子様は、こちらに近づかなくなりました。
王子様の他の、尻軽男たちもエリザベス様が威嚇していただけるので、私は平和な学園ライフを過ごす事ができるようになりました。
えーとこれって、ゲームなら、聖女として王子様と結婚して幸せになるというフラグと、悪役令嬢からイジメられて、悪役令嬢が非業な最後を遂げるという2つのフラグをへし折った事になるのよね
これからも、フラグクラッシャーとして、平和なセカンドライフを過ごさなくっちゃ!
えいえいおー
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます