第4話【銭湯】

今日も元気に濃すぎる日常を送る小杉くん

そんな小杉くんの愛用する鉛筆は4B

今日も右手には鉛筆の跡が黒く輝いていた


「銭湯なんて久しぶりだね」


Aくんが嬉しそうに喋りかけるとBくんは自慢気に語る


「俺ここの常連だからさ、分かんない事があったら何でも聞いてよ

この前もそこのサウナに独りで入ってたし」


「えっ!?でもサウナって子供は入っちゃ駄目なんじゃないの?」


「チッ!チッ!チッ!

俺は常連だから特別なんだよ、この前も10分位中で汗を流してたし(本当は3分も無理だったけど)」


「マジで!?Bくんスゲー!」


AくんはBくんに尊敬の眼差しを向けていたそんな時、サウナから胸毛を迸ながらあの人物が現れた


「「こ、小杉くん!!」」


「い、いつから入ってたの?」


「20分位前かな?」


そう言い残し小杉くんはそのまま番台へ向い


「おばちゃんいつものね!」


「はいよ、コーヒー牛乳ね!」


そして小杉くんは腰に手を当て一気にコーヒー牛乳を飲み干したのであった


そんな小杉くんの後ろ姿にAくんとBくんは尊敬と憧れの眼差しをいつまでも送っていた


今日も今日とて平常運転の小杉くんであった

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