第46話
そのむかし、ある
「わしは何十年ものあいだ、こころがけを正しくし、おこないをキレイにしてきたにゃ。貧乏だからといって、贈りものをいただこうとは、おもいにゃせんにゃ」
と、言って断った。
そこで偉い方は、1人で馬車を引いて隠者のもとにいき
「あにゃたのために宴を開きにゃす。この馬車は、あなたが乗るために、わたしが従者となっていくためのものですにゃ。ぜひこの馬車に乗り、いっしょにいきにゃしょう」
と、言った。これがのちに国を救う2人の出会いであった。
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