第57話 AIに囲まれた世界~エリア5

『この度はエリア5(信州・北陸地方)に興味を頂き世界よりお集まり頂き誠に有難うございます。

エリア5統括長の畑 恒鷹です。

こちらのエリアは国際自然保護地域の保全と伝統匠の継承を育成するエリアとなっております。その為に、国際自然保護地域の保全を育成する獣医、飼育員、動物生育看護士を育てる一方、神社・仏閣保全、伝統的な文化遺産の保全・補修を目的とした匠の育成と伝統文化を継承する人材を育成する地域となります。その為、国際自然保護大学と国際文化遺産大学を創立致しました。まずはこの国においては古き良き伝統文化がございます。出雲大社を始め春日神社、東大寺、菅原神社などを歴史的な文化遺産や仏像や彫刻などの伝統技術をこれから先も守っていく匠の技術を守り継承していかねばなりません。又、伝統工芸の漆文化、着物などにおける染めの文化、歌舞伎、能における伝統芸能などの日本文化などを専門的に残す地域が必要です。その為には静かな環境が必要です。又、最近の度重なる自然災害における河川の氾濫による床上浸水による被害は山を削って沢山の木々を伐採し、植林を越えた事が原因と感じております。その結果、はげ山が各地で見られるようになりました。つまり、林業を始め、自然保護を軽んじてきた結果であると考えました。それにより、度重なる、熊や鹿、猪などが食べ物を求めて都内に降りてきている事により、犠牲者も出ております。情報化社会においてはインターネットなどの文化の発展も今後においては必要な事も熟知する中でそれ以上に自然保護、保全は大事になります。結果として、自然災害を抑え、自然界を壊す事なく誰もが幸せになるのです。この国もヨーロッパなどの北欧における自然保護に力を注ぎ大規模な国際国立公園とする地域として北陸・信州を世界に発信しましょう。その為には、世界で自然保護、環境保全に努めている知識と我が国が行っている自然保護、環境保全をさらに向上する事が大事になります。我が国においても天然記念物のトキの人工繁殖に成功した実績は世界に誇れます。是非とも、もう1度、古き良きいにしえの文化を見つめ日本に留学生を増やすだけでなく匠の技術を後世に残していきましょう!その先にはプロとして技術発揮する事も大事になりますが是非とも国際自然文化遺産総合大学院に進学して頂ければ幸いです。』

『1つ質問しても宜しいでしょうか?どのような事を学んでいくのでしょうか?』

『良い質問ですねぇ?まずは語学を学んで頂きます。国際文化遺産大学に進学する前にイタリア語、国際自然保護大学に進学する前にはドイツ語を2年間勉強して頂きます。その後は世界遺産の知識、文化、世界自然保護区などを一般過程として勉強して頂きます。その後、3年次から2年間国際留学を行って頂き、その後はプロになる為の実習過程を勉強する事になります。その為、8年生になります。』

『もしかして、他の地域に新しく出来る大学は8年生ですか?』

『皆さんもご存知ありますが、国際競争力にとにかく弱い我が国ですが、その為には語学が不可欠です。その為、大学進学前には語学を2年間。その後大学では語学で学んだ知識を授業で必修言語として学び交換留学を2年間行いプロとして2年間、徴兵制の期間も2年間ありますので大学を卒業した時は28才になります。』

『えぇ?そんなに勉強するのですか?』

『良い質問ですねぇ?今までが大学は全入時代でした…どうでしたか?誰もが大学に入っても大学で学ぶというよりもバイトやコンパに参加して、大学で恋愛をして『好きです。』という甘い言葉にもてあそばれて卒業した後は奨学金という借金を抱えて就職も出来ずにニートやフリーターになり、挙げ句の果てにはできちゃった婚で結婚し、生活の不一致でバツイチ子持ちの誕生です。そこまでたどり着くまで大学を卒業後2〜3年の出来事です。これからやり直して約5年で30歳です。』

『どうですか?勉強していた方が国際的視野も付き利口なのでは?』

『確かになぁ…。』

『それでは、質問です。年収500万以上手にしているのは何割だと思いますか?』

『そうだなぁ…6割はいるんじゃないかなぁ…?』

『そんなにいたら、間違いなく幸せになるだろうなぁ…すばり3割も満たないのが現実だぁ。その為に無駄に夜遅くまで働いている。最近はもっと低い。たぶん、2割もいないだろうなぁ。』

『なるほど…つまり30歳からでも輝く事が出来るという事ですか?』

『そういう事だが…結婚は早い方が良いのも事実ではあるので、国際結婚も視野に入れている時代になったという事かも知れないなぁ。しかし、晩婚化が叫ばれているので『本気』が試されているのだろうけどねぇ?とはいえ、ここを卒業した頃には1000万円以上が保証される人財になっているだろうけどなぁ…。』

『えぇ!そんなに?もちろん、この国とは一言も言ってはいないけどねぇ。『お金』以上の価値もあるからその価値を見つけるかも知れないけどなぁ。』

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