第23話 AIに囲まれた世界〜モアナウイルスって?
『あぁ、そう言えば、コロナウイルスを撃退するモアナウイルスって知ってます?』
『そりゃ知っているよぉ。モアナウイルス除菌マスク、モアナウイルス入り洗剤、モアナウイルス消臭剤など、マスメディアで見ない日はないだろう?』
『私も使おうかなぁ?』
『絶対に止めておけって?もちろん、感染症予防は大事だけど…モアナウイルスがコロナウイルスを撃退するとは言っているけど…
昔なぁ、合成着色料入りの鮮やかな食べ物が流行した時期があった。10年経過したら、毒だったと気付いても手遅れだった。他にも色々な事が後から解る事があるから、しばらくは浸透する状況を客観的に見た方が良いかもなぁ。』
『ですよねぇ?私も、違和感しかないですよぉ。昔はガラケーからスマートフォンになり、バーチャルリアリティフォンになり今ではリモートフォンですからねぇ?』
『だろう?リモートフォンが出た時はビックリしたよぉ。瞬間移動で自宅に置いてあるスマートフォンが目の前に現れて電話出来たり、SNSが出来るようになるからなぁ。』
『ですねぇ?』
『空間をデザインする世の中ですからねぇ?』
『でもなぁ、バーチャルリアリティフォンが浸透した時は笑ったわぁ。』
『本人と通話の相手はバーチャルリアリティの空間に移動しているけど…その光景を見ると楽しかったなぁ。電話しながら飛び上がったり、騒いだりと街の中でやり出すからねぇ?』
『まぁ、バーチャルリアリティフォンが出た時はすごい売れたらしいけどなぁ…当時は似たような事をしたなぁ。』
『先輩もやってたんだぁ。』
『そりゃ、バーチャルリアリティの空間が仮想現実だとは思わなくなるって…それに、仮想現実の映像が周囲でも理解出来るようになってからは信号機はなくなり、駅の周辺の道路は歩道のみになり広くなったからなぁ。車も自動運転と急速に発展したからぁ。』
『ですよねぇ?バーチャルリアリティフォンが普及するとリモートフォンになりましたねぇ。とにかく、進化は早くて追いつけなくなりますよぉ。』
『だろう?違和感しかないだろう?たぶん、違う星から操られているように思わないかぁ?』
『冗談でしょ?もしかしたら、この星は巨人のアクセサリーの一部だったりしてねぇ?』
『そんな事はないって。』
『はい、お待たせしました。おっと、来たぞぉ。』
『すごい、すごい、美味しいそう!先輩、これは?』
『ステーキ丼だよぉ。』
『えぇ、いつの間に?嬉し過ぎる。ありがとうございます。』
『米さんが入店する前に注文していたんですよぉ!』
『おい、おい、店長、それは言ってはならぬ。いかん、いかん、烏賊の塩辛だぞぉ。』
『はぁ?』
『…。店長、美味しいです。』
『…スベったなぁ。アハハハ…』
『あぁ、ところで、コロナウイルスが改善したら、社会福祉は施設から在宅に戻りますかねぇ?』
『そりゃなるだろうなぁ。国の財政が潤い始めれば施設から在宅になるだろうなぁ。
とはいえ、金のなる木には財源は流すけど…金のならない木に締め付けは厳しくなるだろうけどなぁ。それにしても、アンドロイドとロボットが世の中に浸透し始めると失業問題が上がるなぁ。とはいえ、逆に考えると潤っている業界があるのは間違いない事だけどなぁ。貧富の差はどの時代にもあるのさぁ?』
『そうですねぇ?社会福祉法人はなくなりますかねぇ?』
『そりゃなくなるよぉ。地域貢献や地域共生社会と言いながら実際は現場が忙しいからそのゆとりはないのが現状だからなぁ。その為に、最近では地域を拠点に民間企業との合同会社として介護施設が運営されているよねぇ?
地域によって格差はあるけど…愛知県では車、マスメディア、空港、建築会社、銀行など15社と県のバックアップによる特別養護老人ホーム、サービス高齢者住宅、障害者支援施設、母子家庭支援施設、児童支援施設が立ち上がり、今年度までに20施設が立ち上がり、社会福祉法人の施設は姿を消すらしい。
その変わり、地域包括支援センターを児童、高齢、障害などの分野ごとの体制を一つにまとめて、今ある地域包括支援センターを活用するらしい。
それから、夜勤を行う介護職を減らし、最終的にはアンドロイドとロボットが常に常駐して、介護福祉士の国家資格を持っているスタッフだけにするらしい。その変わり、介護福祉士を持っていれば、母子、児童、障害などの福祉分野に半年をめどに異動し福祉に貢献する技術と知識、価値を強化し年功序列の社会を再建して人員育成の為に、福祉大学と地域の大学の交流も盛んにして福祉の拠点にするらしいよぉ。』
『なるほどねぇ。地域に開かれた街を作るんですねぇ?』
『実際には、すでにヨーロッパなどでそのような街はあるよぉ。住んでいる人が全て認知症で働いている人も認知症なんだぁ。すごいとは思ったけど、国を上げて企業も100社程の資金を集めて運営しているから出来ると思うなぁ。ソーシャルインクルージョンシップシティーがなぁ?』
『楽しみですねぇ?出来たら、見に行きましょう?』
『そうだなぁ。』
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