第138話 結婚後のイメージ

 今日の患者は川村織江25歳です。

渋沢吾郎:どうしましたか? 

川村織江:結婚する気のなさそうな彼と別れるか悩んでいます。付き合い始めた当初は、私も結婚したいという気持ちは今ほどありませんでしたが付き合って一年たった今、付き合いたてよりもずっと彼氏の事が大好きになり、結婚したいという気持ちが強くなりました。私は思ったことがすぐ口から出てしまうタイプなので、ぽろっと「私も早く〇〇と結婚したいな〜!そしたら毎日会えるしとても幸せだね!」というようなことを言ってしまうことがあります。しかし先日はっきりと「君は料理できないし、一人暮らし経験もない。お互いお金も無いし結婚したとしてもうまく行くと思えない」と言われてしまいました。それだけでもかなりショックだったのですが、「もし妊娠したら下ろしてもらうしかないから」とまで言われて思い出すたび泣いてしまいます。彼の前では普段通りおちゃらけて過ごしていますが正直とても苦しいです。料理も拙いながらやってるつもりでしたし、彼が浪費家なので私がお金貯めなきゃと思って貯金も頑張っていました。でも私が私である限り彼は結婚したくない気持ちは変わらないのかなあと悲しくなります。話が散らかってしまってすみません。何かアドバイスを頂きたいです。

渋沢吾郎:私は、あなたが頑張っている姿を彼に見せる方がいいと思います。料理は頑張っているし、お金も節約している。一人暮らしについては別に結婚したら1人じゃないから1人暮らしがないとしてもダメじゃない。結婚は早い方がいいですよ。彼も、結婚後のイメージができないから結婚を口にしないのかもしれません。結婚後のイメージを彼に話してはどうですか?で、もし、自分のイメージと彼のイメージが違えば修正していけばいいのではありませんか?

川村織江:確かにそう思います。ありがとうございました。

 と、川村織江は決心して帰っていった。

 その夜、吾郎は清子と話した。

渋沢吾郎:清子。結婚後のイメージは大事だな。

渋沢清子:そうね。こういう時は結婚後どういうふうに過ごすかを話し合った方がいいよね。

渋沢吾郎:そうだな。それで、お互いの共通点を確かめおうんだよな。

渋沢清子:そして、お互い補う部分もね。

渋沢吾郎:そうだな。で、お互いを大事にしなければ結婚はあり得ないよね。

渋沢清子:そうよね。でも、みんなのおかげで、私達、成長できるね。

渋沢吾郎:そうだな。で、清子。今日も一緒に寝るか?

渋沢清子:今日もあなたをぬいぐるみみたいに抱きしめたい。

渋沢吾郎:俺はぬいぐるみか。

 と、今日の吾郎と清子は仲良くすごした。



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