第706話 6月24日(土)RPGゲームドラマ(近野紗恵編)その2
紗恵の旅が始まります。旅の準備に弁当を買いに焼肉屋に行きました。
小山雪絵(焼肉屋):いらっしゃいませ。
近野紗恵:焼肉弁当頂戴。
小山雪絵:思いがギューッと詰まっている牛弁当ですか?
近野紗恵:生姜焼き弁当がいい。
小山雪絵:生姜がなくてしょうがないのでただの豚の焼肉でいいですか?
近野紗恵:豚丼セットって言ってよ。
小山雪絵:はい。毎度あり。
と、私は豚丼セットを買って旅に出ました。
山を越え、川を越え、朝ちゃんのいる朝ちゃん発明店につきました。
朝霧優香(朝ちゃん発明店):あ、久しぶりの客だ。
近野紗恵:あのー。欲しいものがあるけど。
朝霧優香:何?
近野紗恵:黄金のダイヤある?
朝霧優香:黄金の仮面ならあるよ。
近野紗恵:かぶると変身しちゃうんでしょ。
朝霧優香:そう顔がかぶれるの。
近野紗恵:嫌な変身の仕方だね。本当に発明?
朝霧優香:10年年取ってみられたい人は黄金の仮面買うよ。
近野紗恵:若返る方が売れると思うし、なんでとる方を選ぶの?
朝霧優香:だって、簡単なんだもん。
近野紗恵:詐欺だねこりゃ。でも、私は黄金のダイヤさえあればいいの。ない?
朝霧優香:作ることはできるよ。
近野紗恵:どうやって?
朝霧優香:ダイヤの上に黄金をかぶせるの。
近野紗恵:確かに黄金のダイヤ。で、早く頂戴。
朝霧優香:じゃあ、ダイヤ持ってきて。そしたら2000G で作ってあげる。
近野紗恵:2000Gは女王に請求しといて。
朝霧優香:紗恵ちゃん。自分で払わないんだね。賢い。
近野紗恵:私は、お金を払わない主義だから。でも、弁当は買ったけどね。
朝霧優香:弁当あるの?
近野紗恵:豚丼よ。私お腹すいてるの。
朝霧優香:私も。半分頂戴?
近野紗恵:じゃあ、弁当代の半分5G頂戴。
朝霧優香:いいよ。5Gの代わりに誘惑スプレーあげる。何かの役に立つよ。
近野紗恵:朝ちゃんもお金を払わない主義だね。私、山と川を越えて大変だったんだから。
朝霧優香:足腰にはいいよね。
近野紗恵:なんかそれ、老人に言う言葉よね。
朝霧優香:じゃあ、豚丼頂戴。
近野紗恵:半分だけよ。
と、朝ちゃんは豚丼を食べてびっくり。美味しかったらしい。
朝霧優香:美味しかったから、ちゃんと5G あげる。
近野紗恵:食べてから払うなんてちゃっかりしてるね。
朝霧優香:じゃあ、ダイヤを持ってきてね。
と、私はダイヤを求める旅に出ました。
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