第641話 4月25日(火)紗恵ちゃんのアイドル修行物語(名取静香先生の指導)

 こんにちは紗恵です。今日の先生は静香さんです。何を教えてくれるのかな。ではスタート。

名取静香:私は、料理を教えるわね。

近野紗恵:アイドルなのに料理ですか?

名取静香:アイドルになる前に、一人前の大人にならなきゃね。

近野紗恵:信一さん。料理得意じゃないのに。

名取静香:信一さんのことは言っちゃダメ。

近野紗恵:で、何を作るのですか?

名取静香:ウナギ。

近野紗恵:それって、温めるだけじゃないですか。

名取静香:じゃあ、冷凍餃子。

近野紗恵:これも焼くだけ。

名取静香:じゃあ、シリアル。

近野紗恵:これも牛乳を入れるだけ。

名取静香:じゃあ、納豆。

近野紗恵:醤油を入れるだけじゃないですか。

名取静香:納豆にはからしも入れなきゃ美味しくないのよ。

近野紗恵:私が教えてほしいのはもっと高度な料理です。

名取静香:じゃあ、美味しいレトルトカレー。

近野紗恵:もしかして、静香さん料理できない?

名取静香:ぼけているだけに決まってるわよ。

近野紗恵:じゃあ、何を教えてくれるんですか?

名取静香:素敵なステーキ。

近野紗恵:それは焼くだけ、今度は駄洒落でごまかしましたね。

名取静香:じゃあ、カップラーメン。

近野紗恵:お湯入れるだけ。真面目にしてください。

名取静香:結構真面目に言ってるんだけど…。じゃあ、何作りたい?

近野紗恵:心温まるホットケーキ。

名取静香:心温まるって表現がにくいわね。

近野紗恵:じゃあ、ホットケーキで決まりですね。

名取静香:ホットケーキの作り方は簡単。粉に卵と牛乳を混ぜて焼くだけ。

近野紗恵:静香さんに簡単といわれたくないですよ。

名取静香:じゃあ、本気を出して、コロッケ。

近野紗恵:もしかして冷凍コロッケ?


佐々木信:カーっと。

川村愛:静香って料理できないの?

名取静香:ボケてるだけに決まってるでしょ。唐揚げとか作れるわよ。

近野紗恵:でも、会話面白かったです。

 と、今日も紗恵は頑張りました。終わり。またね。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る