第48話 5月11日(金)レボ部発表会当日その10佐々木編

佐々木:みなさんこんにちは。僕は政治と生活について興味があります。特に取りあげたいのは民主主義です。民主主義とは何か。簡単に言えば自由と平等です。人はもっと自由であっていいと思います。一度きりの人生だから自由であるべきなんです。それと、平等についてですが、平等といっても、みなさん環境が、それぞれ違います。だけど命は同じです。同じだから平等であるべきなんです。これが民主主義です。何が平等であるかといえば、それは権利です。そして権利というものを守るのが法です。さらに権利を守るということは個人を尊重する、つまり、個人を守るということなのです。今、集団で個人を攻撃するということが問題になっています。民主主義では、個人を守らなければ嘘です。日本は本当に民主主義なのでしょうか。権力者と個人の権利が対等なのが民主主義であり、それでこそ、社会は幸福の道へと歩むと思います。つまり、民主主義は、生きるために存在するのです。以上、これが僕の主張です。

 これで、レボ部の幸福論の発表は終わったんだ。で、江藤先生が最後を占めるんだけど、ここで終わりじゃないんだ。そう発表会だけじゃ時間が短すぎるので、チャンポンが言ったように、ギャグ大会も味付けしたんだ。かなりスパイスの効いたイベントだった。これからお話します。まず。江藤先生の僕たちに対する評論をしてもらうところから始めます。

江藤先生:えー。私が、顧問の江藤です。私はレボ部はほこりに思っています。まだ高校生だが、幸せに対する思いを語ってくれました。考え方も高校生らしいところも良かった。まあ、中には変わった者もいるが。私も、幸せについて考えてみた。幸せというものは築くこと、それを維持していくことからはじまり、そうするには、大事なものを大事に思うことだと思った。では大事なものを守るためには人には何が大切か。それは、人間性だと思う。人間性には、価値基準がある。価値とは何を大事にしているかどうかというものである。その大事にしているものは、美しいもの、真実、正義、利益だと思う。そこから人が生きるために、大事なものを守るために、人が、法を決めなければならない。これは佐々木の言う民主主義であると思うし、みんなが言う幸せを守る社会だと思う。私もまだまだレボ部は学ばなきゃならない点はありますが、今日はよくやってくれたと思う。心からほめてあげたいです。これから、レボ部のイベントもあるようですので、どうぞこれからも皆さん楽しんでください。以上。

 江藤先生のスピーチが終わって、まずは第一段落は終了。

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