1分物語
おむすびロコロコ
力の腕輪
人は過ちを犯す
神様も過ちを犯すことがある
昔、2人の男がいた
一人をフミ、一人をデチと言う
とても仲が良かった
力を合わせて生活していた
ある日フミが、魚をつった
大きな魚であった
魚は人の言葉を話す
自分は神の使いだと
そして、逃がしてほしいと
フミは逃がしてやった
その夜、フミの元に神様が現れた
そして、腕輪をくれた
この腕輪は不思議な力を持っている
つければ力が湧いてくると言うのだ
フミは腕輪をつけると力がみなぎってきた
フミはこの力を、たくさん仕事をすることに利用した
とても豊かになった
しかし、フミはこの腕輪の力を独り占めした
そして、力を持ったフミはデチと協力しなくなっていった
さらについには、フミはデチを虐げるようになった
『私がとった食べ物は、全部私のものだ』とフミは言った
『それは困る』とデチが言うと
『私の力があれば、お前なんて簡単に殺せる』
そう言って、フミはデチを殴りつけた
デチの顔は大きく腫れた
フミは腕輪の力に心を蝕まれてしまった
デチは、その夜、フミの腕輪をこっそり盗んだ
デチは、腕輪をつけた
力が湧いてくる
寝ているフミをみて、殺してしまおうかと一瞬悩んだ
フミは腕輪を壊して川に捨てる事にした
力をなくしたフミは、デチに謝った
そして、2人は、また仲良く協力して暮らし始めた
人は過ちを犯すが、またやり直すことができる
神は時に争いの種を、世にまくことがある
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