１６作目の感想は鴉　様の「血弾ー真打版」です。

鴉　様の作品は、これで三作目くらいを読むことになると思います

人間味を溢れる作品を書かれていたなあと思いながら、読み始めました。

恐らくかなり調べられていたのではないでしょうか？筆力もさながら、戦時下の人間の動きや、戦闘機の描写が上手くて、これ実際にあったのではないかと思わせるくらいかなりノンフィクションに思えました。

正彦の視点を通しながら、まさかと黒い予想をしていきましたが、的中でした。

勤労動員たちはさぞかし惨い最後だったのかなと思うと胸が痛みます。

戦争の狂気に駆られた人間たち。

正彦の最後の決断は、理解できるし、そうじゃないと報われないなあと。

最後はこの最後しかないですね。

物悲しい気持ちに陥る作品でしたが、テーマがはっきりしていて素晴らしいと思います。

この度も企画に参加くださりありがとうございました。

次は17作目、Dream 夢の中　様の「犯罪者」です。

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