第3話 著作権と規約

 既に気にされている方も多いと思いますが、カクヨムに投稿されている作品を勝手に集めて分析しても大丈夫なのか、という疑問がコンプライアンスの観点から自然に思い浮かびます。


 調べたところ、大量のデータを分析して得られた知見を公開する行為は問題ないようです。

 分析して公開する、は問題なし。


 では作品の収集はどうでしょうか。


 カクヨム規約の禁止事項に次のような条文があります。


本サイトまたは本アプリを複製、改変、翻案、他のソフトウェアと結合等する行為


 他のソフトウェアと結合等する行為の具体性がなくわかりにくいですが、ここにプログラムを自作して作品のテキストを抽出するという行為が含まれているとアウトです。


 プログラムで自動的にテキストデータを取得する技術をスクレイピングと呼びますが、規約においてスクレイピング禁止と明文化はされていないようです。


 明示的に書いていないのでよくわからない、というのが本音です。もしかすると別の条文に抵触しているのかもしれません。


 ただ、誰でも閲覧できるような状態にある小説の本文を自動的に取得しているだけなので、手動でやりましたと言い張れば問題ない気もします。


 ええ、そうです、私は全部手動でカクヨムの作品を集めています。暇なんです。

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