第十二話 始まりの遺跡へ

◇カイ

おい!

大丈夫か!?

誰にやられたんだ!!


◇帝国兵

で……

デイヴィ・ロストマン……


◇カイ

!?


◇クロナ

そんな!

おじさんが……!!


◇カイ

父さんが

こんな事するわけない!!


おい!

嘘つくなよ!!


◇帝国兵

うっ……ぐ……


◇カイ

っ!!


おい!

おい答えろ!!


◇ノア

よせ兄さん!!

もう、その人は――


◇カイ

くっ……!


◇クロナ

まさか

デイヴィおじさんが

人を――


◇カイ

信じない


俺は、父さんが

こんなことをしたなんて――


絶対に信じないっ!!


◇ノア

でも、兄さん――


◇カイ

ノア、お前は信じられるのか!?


これが

父さんのしたことだって!


◇ノア

!?


……僕だって……

信じられるもんか!


◇クロナ

……!

二人とも、これはなに?


これって……

もしかして……


◇ノア

……ああ

父さんが使ってた

マキナだ


父さんが作った特別製、

この世に2つは存在しない……


◇カイ

くそ……!!

どうして……!!


◇クロナ

……行こう


もし本当に、この遺跡の奥に

デイヴィおじさんが

いるなら――


会って確かめなくちゃ!

そうでしょ!?


◇カイ

そうだな……


◇ノア

でも、ここは立入禁止だ……


◇カイ

そんなの関係ない


……行こう

父さんに会いに


◇クロナ

うん!

ほら、ノアも!


◇ノア

……わかった



********************



――ブレスガーデン・内部


◇クロナ

これが

『始まりの遺跡』なの……?


地下に下がってるだけの

単なる洞窟って感じ……


◇ノア

文献によると、

地下に向かって

10から20階層もあるらしい


ここはまだ

ほんの入口だからな


さすがにマキナも

発掘されて尽くしているだろう


◇カイ

父さんがいるとしたら

もっと深くっていうことだな


◇ノア

父さんなら間違いなく……ね


◇カイ

よし

急ごう


(父さんは……

 絶対に人の命を

 奪うなんてこと――)


◇クロナ

なにか来る……!?


◇カイ

マキナドール!?


◇ノア

この遺跡を守っているのか!?


◇マキナドール1

敵性、反応カクニン……

可及的速ヤカニ排除セヨ……


◇マキナドール2

ピピ……了解……


◇マキナドール3

コマンド受諾……

迎撃プロトコル実行……


◇クロナ

こんなにたくさん!?

ちょっとまずいかも……



――ピピピッ……ウィィィイイン……



◇ノア

なんだ!?

父さんのマキナが……

起動した……?


◇カイ

使え……ってことか……

迷ってる暇はなさそうだな


ノア!!

そのマキナを使って

ここを切り抜けるぞ!


◇ノア

……わかった、兄さん!



To Be Continued……

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る