第二話 上陸『始まりの島』

――始まりの島 オルティス


◇カイ

ここがオルティスか!!


◇クロナ

うわぁ

人がたくさんいるね~


◇ノア

やっぱり4年に一度の

大会だからな


出場するハンターだけじゃなく

観客たちも大勢

集まってきているんだろう


◇カイ

なんかあっちのほう

賑やかだぞ?


◇クロナ

マキナハンタークランが

気合でも入れてるのかな?


◇カイ

……!!


◇ノア

いや……

そんな感じじゃないな

揉め事か?


◇クロナ

揉め事?

じゃあ、あんまり

近寄らないほうがいいね――


◇クロナ

……って、カイ?


◇ノア

クロナ……

もう、遅いよ……


◇クロナ

はぁ……

またか……



********************



◇おじいさん

わ、わしが

なにをしたっていうんだ……


◇強面の男

なにをしたかただって?

ジジイ……


◇ジャイヴの子分

お頭にぶつかっておいて

なんだその口の聞き方は?

この方が誰か、わかってんのか?


◇おじいさん

ひっ……!

し、知らん!

この男が誰かなど……


◇強面の男

ジジイ、無知は罪だぜ

野郎ども、教えてやれ


◇ジャイヴの子分

アイサー!!

遠からん者は音に聞けぃ!!


◇ジャイヴの子分

「全てのマキナは俺の者!」

『シルバークラス』の

ジャイアント・ジャイヴ様だ!


◇おじいさん

じゃ……

ジャイアント・ジャイヴ!?


◇マキナハンターの男

ジャイアントって……

『遺跡荒らし』かっ!?


いちど遺跡に入ったら

全てのマキナを

ぶん取っていくという……


◇ジャイヴ

おい、ジジイ!


◇おじいさん

ひぃっ!?


◇ジャイヴ

てめぇらが

不便なく暮らしていけるのは

誰のおかげだ?


俺たち『マキナハンター』が!

マキナを命がけで遺跡から

発掘してきてるからだろうが!


てめぇらはもっと

俺様たちに

感謝すべきだと思わねえか?


ん~?


◇おじいさん

うっ、ぐっ……!

い、息がっ……!!


◇カイ

おい──


◇ジャイヴ

あン?


◇カイ

いいかげんにしろよ

『マキナハンター』の

面汚しが


◇ジャイヴ

なんだ小僧っ!?

俺様を面汚しだと!?


◇カイ

邪魔なんだ──

よ!!


◇ジャイヴ

ぐはぁっ!?


◇カイ

ふんっ……


◇ジャイヴの子分

おっ……お頭ぁっ!!


◇ジャイヴの子分

なっ──!?

お頭の巨体を……

一撃で……!?


◇マキナハンターの男

なっ──!?

『ジャイアント・

ジャイヴ』を……!?


◇マキナハンターの女

一撃で……!?


◇クロナ

おじいちゃん、

大丈夫?


◇おじいさん

あ、ありがとう……

助かった……


◇カイ

気にしないでくれ

あのおっさんが

邪魔だっただけだからさ


◇ノア

ふぅ……

まったく兄さんは

お人好しがすぎる……


◇クロナ

でもノア

おじいさんを

見捨てておくわけには

いかないでしょ


◇ノア

まあ、それはそうだが……

とにかく、済んだのなら

早く行こう。受付が混む


◇ジャイヴ

待ちやがれ!!


◇カイ

なんだ?

まだなにか用か?


◇ジャイヴ

てめぇら、絶対に許さねぇぞ……


野郎どもッ!!

こいつらを

ミンチにしてやれッ!!


◇ジャイヴの子分

アイサーッ!!!


◇カイ

はぁ、何人でも同じだっての


◇クロナ

私も加勢するよ!


◇ノア

待つんだ、二人とも

相手の数が多い、

ここは基本に忠実にいこう


◇カイ

よし、基本だな!

よく覚えてないけど

いっちょやるか!



To Be Continued……

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