28日 最後までアジフライとともに駆け抜ける!
もはや何を言っているのかわかりませんが、そういうことです。どういうことだよ!
病棟のラウンジでは、基本的に何を食べていても、ナースから咎められることはありません。
先日は、パーティ的なことをやっていたら、「シェアしてはだめよ」的なことを言われた的なこと的なことがありましたが。
「・・・・・・月末になって、すっかりメンツも、様変わりしちまったな」
「そうよね(誰?)」
「月末だからなあ」
トランプを引きあいながらの会話。
この数日、トーカさんはアジフライを食べたくてしかたがなかった。でも、BMIがアレなので、あきらめていた。
アジフライといえば、あれだ。入院始めくらい、無理やり弁当やで買え!と押しつけられたやつ。あのあたりは大変往生したものだ。
「トーカさんまたアジフライですか」
「アジフライおいしいんですか」
「クックック、アジフライ」
トーカさんはアジフライでどうしてこんな罵倒を浴びせられなければならないのかと、心の中で滝のような涙を流していたものでありました。
しかし、退院が近付くと、あのアジフライが食べられないのかと思うと、切なくもあることも事実です。
考えてみれば、弁当屋でアジフライを買って食える精神科病棟というのも、なかなかないような気もします。
そう、あれから、ちょっとしたこともありました。
シチョウとのオリジナル響ZIPPOバトル。結局、なんとなくトーカさんが持ったままになっています。
はじめに5日目くらい?に初めて声をかけてくれた方も、もう退院されました。
派閥っぽい自軍のメンバーもゾクゾクと月末に退院。
でたらめなおじさんは、いきなり、「90日に延びました!」というから、へぇ、と思ったら、「免停になったんです」とのこと。入院期間30日、60日の話をしているところに素でこういうネタをぶっこんできます。
そう、夜はトランプ。
トランプをやると、時間があっという間に過ぎてしまい少しもったいないきもしますが、退院したらこのメンツで徹夜トランプでもやりたいですね、いやほんとに!
4人部屋に新しい人も入ってきました。
そう、それで一度書いたことかもしれませんが改めて書いてお置こうと思います。
外の世界と中の世界は、違う。
コロナウィルスについてそう思った。
先日友人の家で食事をした時テレビを見て思った。外は大変なんだなと。
病棟の中のある人にその話、「いやー、なかではテレビなんか見ないから、驚いてしまったよトーカさんは」という話をしたところ、「私はテレビを見ないので気にしません!!」と言われた。
こういうところに、ずれを感じる。まあ、病棟の中と外なのだから、ずれても仕方ないのだけど。
つまり、「外の世界は、遠い世界」ということ。
こんな「外が近い病院」でも。
これがもっと厳しい、ましてや、閉鎖病棟なら、もっとだ。
アジフライを食える病棟でも、外は遠いし、外と中を隔てる壁は、薄からずあるのです。
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