沈 「別れの詩」



「別れの詩」





落ちてゆく

ゆっくり

ゆっくりと

ただ落ちてゆく



伸ばした手は

何も触れることなく

ただ

ただ落ちてゆく



離れゆく光

揺らめいて

昇りゆく泡は

夢か希望か

大切な人たちの面影か



落ち着いたら

海の底の砂で眠ろう



ゆっくりと

ただ

ただゆっくりと

落ちてゆく




別れの時にはこのうた




涙を添えて

海を揺らめく月へ送って



僕は海に眠る砂になろう













#詩コン 佳作受賞

#僕の独り言にも掲載してあります







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