PV1でもビビるほど嬉しい
カクヨムに限らず、ネット上に小説を投稿されている方ならば誰しも〝初投稿〟の経験があるはずです。
当然私も例外ではなく、本稿執筆時点から数えて半年も遡ることなくその経験をしました。……今ではその作品は非公開となっておりますが。
非公開としていることからも分かる通り、この作品はまったく面白くありませんでした。勿論当時は自分なりに面白いと思って一生懸命書いたものでしたが、こうして後から思えば駄文もいいところです。
その作品は20話目を書いた時点でのPV、つまり閲覧数の総数が96。星の数は3であり、それも評価者数はたったお一人だけ。
もちろんPVや評価数がすべてではありませんが、それでも「面白くないから伸びない」のだという考えに行き着くのにそう時間はかかりませんでした。
ですが、当時の私はたった一つのPVが飛び上がるほど嬉しかったことを覚えています。というより今でも嬉しいです。
読者の皆様からすればたくさんの作品を読むうちの一つかもしれませんが、書き手からすれば「自分の作品が人の目に触れた証明」はPVしかありません。
とても極端な例になりますが、PV0の作品に絶賛のレビューだけが10000件ついたところでまったく嬉しくないですよね。それならPV1の作品にレビュー0件の方が、少なくとも私は嬉しいです。
実際、私が結果として96のPVしか得られなかった作品を、それでも20話目まで執筆を続けられたのは、「誰かが読んでくれているから」という原動力があったからこそです。……その作品は第16話目以降のPV数が一律0だったので、流石にそこで諦めがつきましたが。
何が言いたいのか分からなくなってきましたが、ここで書きたかったことはつまり「読んで貰えるだけで書き手は嬉しい」ということです。
もちろんこれはあくまで私の感想でしかありませんし、私だってPV数1とPV数100なら後者の方が嬉しいに決まっています。
それでもそのPV数100だって、読者の方々一人一人の閲覧が積み重なったもの。PV一つあたりの価値は何一つとして変動しません。
だから私は、PV1でもビビるほど嬉しい。
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