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Jはゆっくり深く数回うなづいた後に言った。
[俺の為に何でもするだと?]
ハーマーは激しく首を何回も縦に振った。
[あ、あぁ、何でもする]
Jは口が裂けたかのような笑いを見せ言った。
[なら、飛び降りろ]
ハーマーは絶句した。下半身の力が抜けたせいで小便を漏らした。
Jが追い討ちをかける。
[何でも言う事を聞くと言ったじゃないか。俺は嘘つきは嫌いだ]
Jはそばにいた屈強な男にチラリと目線を送った。
男は無言でハーマーの腕を掴む。ハーマーは捕まれた手を振りほどこうとしたがビクとも動かせなかった。
恐怖で足が動けず声も出ず。
男は苦もなく引きずり、放り投げるようにハーマーを堀に落とした。
ハーマーの喉から声がやっと出た。それは叫び声だった。
それからJは何事もなかったかのように言った。
[次…]
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