ラノベの体育会的行動は常勝せねばならない

 ライトノベルの話の流れはほぼ均一である。

 強気の運動部的行動が、弱気と認定された文化部系的行動を打倒する流れ。

 稀に妥協する時は、運動部の価値観が正しいという認識を妥協相手に刷り込むこと。

 男主人公が強気系でも、女ヒロインが強気系でもそれは同じこと。


 弱気を自認するなら、間違ってもライトノベルは良い娯楽ではない。

 分身っぽいキャラが弱弱しく描かれ、強気の体育会キャラに蹂躙されていく過程をみて楽しいか。


 同じく、体育会的価値観に抵抗するためにラノベを読むのも賢明でない。

 体育会の価値観の正しさを暴力付きで説教されるだけだ。

 人生の悩みは、先輩に命じられてモンスターと戦うか、死ぬほどスポーツの練習をしている内にいつの間にか解消されていなければならない。

 そんなことを自分がするのが嫌でも、他人にやらせるのは大好きなのが人間の本性だ。


「体育会系なモノ」と「文化部系のモノ」が対比されていたら、後者が破綻し、前者が栄えるのがラノベの世界だ。

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