第8話 サークル説明
「改めてよろしくお願いします!田中進です!」
初デートから1日あけた放課後田中君は学校の食堂が大体の活動場所となる料理サークルに入った。他の人達はまだ、考えているのもあり、田中君が入ってくれて私達はすごく喜んだ。
「よし、新入生もふた、、入ったわけだしこのサークルについて説明するぞ!!」
また、副部長が口を滑らせそうだったので睨んで威圧する。この人は学習能力ないの?
「この、サークルはご飯を作るサークルだと思っているだろうが、まぁその通りだ」
いや、その通りなんかいと田中君が小声で突っ込んだ。
「料理が苦手な人も得意な人ももっと料理が好きに慣れるようにをモットーにしている」
「後、料理に1番必要なものを学ぶ場所だ」
田中君は感心したように先輩の話をしっかり聞いていた。真面目に聞いてくれてるのが嬉しいのか明らかににやけている先輩。
「ちなみに、1番必要なものわかるか田中?」
「やっぱり、愛情ですか?」
「愛情もだが、どちらかと言うと思いだな」
「愛情と思いって一緒じゃないですか?」
そうだなとうなずく先輩。確かに田中君の言ってることは間違いじゃない。だけど、
「確かに、一緒かもしれないが愛情以外ももちろんあるだろ?思いやり、友情とかそれらも大事なものだ。だからまとめて思いが大切だと思うんだよ」
他の人が聞いたらどう思うかは分からないけど、先輩のこういうところはいいと思う。
心が大切なんだといつも熱心に語っているので周りからは、重い(思い)君と言われてると姉から聞いたことがある。
「ちなみに、あそこにいる南美琴は、同学年の北野雄二ってやつが好きで、そいつにお弁当作りたいから料理サークルに入ったんだぜ?」
「ちょっ、!なんでうちの名前だしたんですか!?」
2年生のショートヘア女子南先輩は顔を赤くしながら抗議する。
これも姉から聞いた話しなのだが南先輩サークルに入るときに『北野君テニスサークルで差し入れにお弁当作りたいんですけど、作れるようになりますか?』と聞いてきたらしい。
北野って誰だよと思いながらも一途でかわいいじゃんと思ったらしくお弁当の作り方を一から教えたらしい。
「一途でいいですね、南先輩!」
田中君。多分それはとどめだと思うよ?と思いつつも私も便乗する。
「南先輩、まだ北野先輩に告白してないんですか?」
私たちの言葉でノックアウトされた先輩原その場にしゃがみ込みながら
「何よ。いいたい放題言っちゃって私だって告白したいけど、勇気が出ないんだもん。幼馴染だし尚更」
その場の全員が可愛いと思ってしまった。
南先輩は隣にいた人に抱きつき、この状況どうにかしてぇとお願いしますが抱きつく人が悪かったようです。だってその人
「早く付き合えよお前。その方が面白いから」
私の姉なので。恋愛大好きマンな姉はこの手の話はニヤニヤしながらいじめてくる習性がある。
「もぉーヤダァ!」
何故か、傷を負った南先輩。でもいつもこんな感じのサークルです。田中君もそのやりとりを笑いながら見ている。私たちのサークルに馴染めたみたいでよかった。
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