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財布からお札だけを取り出し、ベッドの上にあるミッキーのぬいぐるみに詰める。
そろそろいっぱいになってきた。
部屋に鍵をかけたのを確認しベッドの上にお札を並べた。
189万円…私の身体と心の価値。
ブランドとかは興味ない。
あの男の言葉だけが興味ある。
一番最初に身体を売った男の言葉…
[高校生のうちに500万貯めれたら人生幸せになれるよ]
残り11ヶ月…絶対貯めてやるわ。
今はその男の連絡先は分からない。
どこにいるのかも分からない。
その言葉だけが置き土産。
母親も言葉を残して去った。
[あなたが何考えてるか分からないの…]
その時はショックを受けた。今は平気。母親は私を知ろうとしなかったから分からなかったのだと理解した。
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