誘惑

しだいに夫婦の会話も減っていった。



飲んで遅く帰ることが多い僕は育児で疲れ切った妻から



「自分のことくらい自分でやってよ」



と言われることが増えた。




酔っていることもあり、その言葉を言われると


「仕事して帰ってきたのに」



と、余計な言葉で反論してしまい口論になることも多かった。






そんな中、新入社員の歓迎会があり僕はある女性と親しくなった。



年下だがとてもしっかりしていて見た目も大人っぽく小綺麗な彼女。



たまたま隣同士だったこともあり話がはずみ



「よければこのあと2人でぬけませんか?」



という彼女の甘い誘惑に僕はのった。




そこからバーへ移動した僕らはさらに色んな話をした。



女性とゆっくり会話したのなんてどれくらいぶりだろうか。



優しい笑顔、優しい相槌、僕を見つめる優しい瞳。




僕は彼女に惹かれた。



そして僕から誘った。



彼女は恥じらいながらもついて来てくれ、僕らは体の関係をもった。




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