お月さまが見てる

 ひとつ

 物語を書き上げた


 満足した


 自分の小説を

 完結させられた

 喜び


 達成感で

 満たされていた


 窓を見ると

 半分のお月様が

 こちらを

 静かに

 見つめている


 部屋には

 ふわふわとろん

 タルゴナ珈琲の

 甘い薫りが

 漂って


 もう一度

 見上げたら

 お月さまが

 ウインク

 ひとつ

 したみたい


 優しくて

 見守るように


 お月さまは

 私を見てた





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