第2話 最大の敵?
一方その頃霊夢さんたちは…
…
「…なるほど、事情はわかった。だがなぜ急に…」
「まさかだが女王の方に向かったってことはないよな?」
「100%では無いが、それもありえるし、オレンジのいた世界に戻った、そのこともあるな」
「そうか…オレンジは物理操作の能力を使えるみたいだが…大丈夫か?」
「見たときに一瞬にわかったのが結構武装しているからな、もし会ったとしてもちょっとは対抗できるだろ」
「オレンジが持っていた武器ってなんだ?」
「見たところによるとかなり大きい刀と短剣、そして鞭だな。鞭は鎖で繋がれていて、先端にはトゲ付きの鉄球がくっついていた。そして手首のすぐ上に短剣があった。これはすぐに投げられるようにするためだろう。そして刀だが…10m以上はあった」
「なるほど、それだったら少しは抵抗できるだろうな」
「抵抗できてもの話だ。もし女王の力が計り知れないものだったらどうする?オレンジはやられるだろうな…」
「これは助けに行かなきゃいけないな」
「そうだな…作戦はすぐに立てる。準備ができたら言ってくれ」
「わかった」
…
その頃、オレンジは…
「…うん?」
おはようございます。ついさっきまで気を失っていたオレンジです。
雪崩に巻き込まれておいてよく死ななかったな…
「ふわぁぁぁ…」
眠いです。寝てました。
「…んー?あそこに誰かいるぞー?」
見る方向には僕をじっと見つめるかのような感じで1人、佇んでいる。
「おー?とりあえず助けてもらうか!」
まずは…歩くか。
…
「おーい!そこのあなたー!」
「…む」
その人は全身黒っぽくてちょっと虹色に光っているツノを持っている。
「急にすみません!あなたって誰ですか?」
「…名乗るほどの者でもない。だがお前、フレンズか?」
「…はい!そうですね!」
「そうか…ならば…」ニタァ…
その人はちょっと睨みながらも笑う。何がある?
「?どうしました?」
「その命…もらった!」
「!?」ガキィィン!
とっさのことだった。その人は自分の腕で攻撃してきた。が、僕はちゃんと怪しく思ってたから大太刀でガードはできた。
「くっ!なぜ急に攻撃した!」
「フレンズは我の敵だ。ならば早急に潰すしかない」
「なぜ!フレンズが敵なんだ!」
「我々にとってはフレンズは敵であり…フレンズにとって我々は捕食者なのだ。いでよ…我らが僕!」
その者が叫べば 地面からわらわらセルリアンが湧いてくる。こいつ、何者?
「…なるほど、これは僕も本気を出さなきゃかもかな?だけど雑魚に構ってる暇なんかない!
「ほう…それは闇の力だな?」
「なぜ知っている?」
「お前が知るほどのことでもない…」
「ふっ…じゃあ一つ提案だ…お前は僕を襲うんだろ?だったら…
「…ふん、やってやろうではないか」
「それでいい…」
ちょっと前、颯真さんが僕の力を封印したことによって神の技が使えなくなってる。なんて不幸な!でも…神の力なんて使わなくてもいける。なぜなら…僕にはあの力がある。あれは、神の力ではないからな。
「では…その命、頂戴させてもらおう」
「…グフフフ…」
「…何笑っている?」
「グフフ…グラァァァァ!」
「ほう…獣本来の力か。これも興味深いものだな」
野生解放・暴はなんとか行けた。これでなんとかしなきゃな…僕の体力が尽きる前に!
「ウゥゥゥゥ…」
「…野生本来の力を取り戻してもまだ冷静か…」
「グルァッ!」
「…無謀すぎる。正面から突っ込んでくるとはな」
無謀って言ったな?確かに暴走しているけど僕の暴走は理性を保っている。だから避けることなんか楽勝!
「フゥゥ…」スッ
「…なっ!」
「ガァァァァァッ!」
「クッ…!一撃が重すぎる…!」
「グゥゥ…」
「ヒットアンドアウェイか…何をしてくる?」
「…」スッ
「…ナイフ…?」
「ガアッ!」ヒュンッ!
「…外れてるじゃないか!これは笑いものだな!」
「グゥァァァァ!」ガキィン!
「後ろ…だと!?」
アイツはよろける。いける!
「フゥゥゥ…」スタッ
「ほう…強いのはわかった。我も油断をしすぎた。では、我も本気を出すとしよう。…野生解放!」
「フゥッ!?」
おい…アイツセルリアンだよな…?なぜ野生解放が使える!
「では、次は我から攻めさせてもらおう!」
「ガゥゥ…」
どんな攻撃がくる…?
「…トレース!」
トレース…トレース…どういう意味だっけっか…
「何をよそ見している!」ガキィン!
「グァッ…!?」
「まだ行かせてもらおう!」
「グゥゥ…ガァッ!」
「立ち直りが早いな!そこは認めてやろう!ますますその力が欲しくなるな!」
…
攻防はしばらく続く。どちらかの攻撃が当たればもう片方の攻撃も当たる。つまりどっちの攻撃も捨て身の一撃。
そして…
「グゥゥ…!」
「ゼェ…ゼェ…しぶといな…だがこれで終わりだ!」
「ガァァァァ!」
最後の力を振り絞って…攻撃するんだ…そうすれば勝てる…!
「くらえぇぇ!」
「ガァァァ!」
両者の拳は…お互いに通り過ぎ…
「グァァァ…!」ガキィン…
「ガァァァ…」ガキィン…
お互いを殴り合った。いてぇ…
「グゥゥゥ…」バタッ
そして僕は気を失う。
「…くっ…こいつを今すぐ取り込みたいところだが…そんな力も残ってない…ふん…命拾いしたな…だが次会うときは覚悟しろ…我が取り込んでやる…」
そしてヤツは逃げる。
…
気を失っている間…
「…それでなんだが、これはどうだい?」
「いいんじゃないか?」
ある2匹のオオカミは歩く…
「ふふ…よかったよ?…おっと?あそこに誰か倒れているのは気のせいかい?」
「すぐに助けに向かわなくては!」
…
「おや…彼…ボロボロだね?何かあったのかな?」
「そんなことよりも助けなければ!」
「そうだね!でもどこに向かえば…」
「図書館なら博士と助手がなんとかしてくれるだろ!」
「よし!私が背負う!安全確認をお願いするよ!」
「任された!」
…
「TP!P、library図書館!target、my、bousi、suzaku、and、orange!」
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