当日

集合場所につくとペアで参加している人はおらず、全員が1人で参加していた。



「やっぱりみんな独り身になると寂しくなるものねぇ。でも1人同士なら心強いわ!」



そしてバスに乗り込むとガイドから案内があった。




「皆さま、本日はご参加いただきありがとうございます。


今回は長年の疲れをゆっくり癒していただきたいと思い、高齢者の方限定のツアーといたしました。


本日のプランは大自然の中にあるレストランにてお食事、そのあとは温泉、お買い物、ワークショップやゴルフ、マッサージなどお好きなものを選んでお楽しみいただくというようになっております。思う存分お楽しみくださいませ!」





ガイドの説明を聞き、参加者たちも大きな拍手と喜びの声をあげた。



「こりゃいい!好きなことができるのか!」

「楽しみだわぁ~」

「どれにしようかしら」

「こんなワクワクしたの久々だわ~」




節子も窓の外をみつめながら、心を躍らせていた。

「最初で最後のバスツアーになるかもしれないからたくさん楽しみましょ」




そして数時間バスにゆられ気がつくと眠っていた。

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