第148話 VS夜刀神(2)

 ――が、俺は深く息を吸いこんだ後――、夜刀神と名乗った仮面の男をスキル「神眼」で見ながら舌打ちをする。

 ステータスだけでも相手は俺の倍近くあり、レベルが幾つか見ることが出来ない。

 レベルを見ることができたら、相手のステータスなどを見る事は出来たんだが……。

 現在の自身のステータスを念のために確認しておく。

 思考だけで、ステータス項目を呼び出す。

 すると、以前はカーソルを動かさないと反応しない視界内の表示が、思考にダイレクトに反応し半透明のプレートが開くとステータス項目――、ログが表示される。

  



 ステータス


 神性属性:ピーナッツマン 信仰力296500

 名前 山岸(やまぎし) 直人(なおと)

 年齢 41歳

 身長 162センチ

 体重 66キログラム


 レベル1(レベル1100)

 HP 10/10(11000/11000)

 MP 10/10(296/11000)


 体力217+〔4774〕(+)

 敏捷215+〔4730〕(+)

 腕力216+〔4752〕(+) 

 魔力100+〔2200〕(+) 

 幸運100+〔2200〕(+) 

 魅力103+〔2200〕(+) 


 ▽所有ポイント  5 




 MPは多少回復はしているが、魔法「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」を起動するかは迷う状態だ。

 それにしても――、夜刀神とやらのステータスが反則級に高い。

 今まで戦ってきた時は、ステータスの差で何とか相手を封殺することが出来てきたが、今回は、真逆になっている。


「まったく……、神だが知らないが――」


 厄介ごとは仕方ない。

 俺には戦う理由はないが――。


「貴様――」


 夜刀神は、俺が半身の構えを取ったことに反応する。


「この我と戦うつもりか? 貴様からも神性を感じるが……、神同士の戦いは天変地異を引き起こす事を知ってのことか?」

「そんな事は知らん。ここで俺が引いたらお前は、此処に居る人間を殺すのだろう?」

「当然だ。名もなき神――、虚ろな神と契約を交わした人間は危険だ。神たる存在が何なのかを知っているのなら、契約者であり信仰者であり信者たる者を殺すのは虚ろな神を消し去る為には最優先事項だ」

「そうか――」

 

 俺は一呼吸置いたあと、スキルの画面を開く。




 スキル


 ▽「ロリ王LV1」(+)(ON/●OFF)

 ▽「JK交際LV1」(+)(ON/●OFF)

 ▽「隠蔽LV10」(●ON/OFF)

 ▽「ポーカーフェイスLV1」(+)(ON/●OFF)

 ▽「#JWOR」

 ▽「ZH)N」

 ▽「大賢者」(●ON/OFF)【システム凍結中】

 ▽「アルコール耐性LV10」(●ON/OFF)

 ▽「救急救命LV10」(●ON/OFF)

 ▽「限界突破LV10」(ON/●OFF)→(●ON/OFF)

 ▽「バーサクモードLV10」(ON/●OFF)→(●ON/OFF)

 ▽「威圧LV10」(ON/●OFF)→(●ON/OFF)

 ▽「MAP作成LV10」(+)(●ON/OFF)

 ▽「暗視LV10」(+)(●ON/OFF)


 ▽所有ポイント  5  




 スキル、「限界突破LV10」と「バーサクモードLV10」と「威圧LV10」をONに設定する。

 それと同時に、体が軽くなるのを感じる。




 ステータス


 名前 山岸(やまぎし) 直人(なおと)

 年齢 41歳

 身長 162センチ

 体重 66キログラム


 レベル1(レベル1100)

 HP 10/10(11000/11000)

 MP 10/10(296/11000)


 体力217+〔4774〕(+) →4991+1098020

 敏捷215+〔4730〕(+) →4945+1087900

 腕力216+〔4752〕(+) →4968+1092960

 魔力100+〔2200〕(+) →2300+506000

 幸運100+〔2200〕(+) →2300+506000

 魅力103+〔2200〕(+) →2303+506660


 ▽所有ポイント  5  




「――なら、夜刀神。貴様は、俺の敵だな」


 今、持てる全ての力を持って神と名乗る夜刀神へと宣戦布告をする。

 相手のレベルが見えないこと、そして神性など不可解な部分が多く、どこまで戦うことが出来るか不透明な部分があるが――、やるなら先手必勝。

 

 一気に距離を詰めると同時に夜刀神の腹部へと向け掌底を放つ。


「――なっ!? こ、こやつ!?」


 夜刀神の動揺する声と共に甲高い音が周囲に鳴り響いたあと、周辺に衝撃波が発生する。

 俺の、渾身の掌底を夜刀神は神刀で防いでいた。


「――なるほど……、この力……、やはり貴様――、人間ではないな?」

「俺は……、人間だ!」


 体の軸を回転しながら右回し上段蹴りを相手の顔面に向けて繰り出す。

 それを夜刀神は、体をのけ反らしながら避ける。


 

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