第5話 花魁参拝
令和2年1月26日 日曜日 午後15時20分
何度か浅草寺には参拝に来ましたが、
横に入口がある事に、今まで気づきませんでした。
私達はその入り口に案内され、履き物を脱いで本堂へ。
ツナマヨさんは主催の為、私達より先に案内を受けています。
浅草寺に参拝された方は御存知だと思いますが、
正面の階段を上った先が本堂で、本堂と参拝客の前には横長の賽銭箱があります。
一度に大勢の参拝客が来ても、お賽銭を入れられるような大きくて長いものです。
本堂は、別名:観音堂と言うそうで、御本尊は「
本堂内、賽銭箱があるのが外陣、私たちが通されたのは内陣との事。
まさか浅草寺の中に入れるとは思っておらず、テンション上がりましたw
そして、内陣の中央には
御本尊、
その
私達はそこに通されました。
正面中央に
さすがに花魁姿のままで正座は難しいので、浅草寺側のご配慮と存じます。
ツナマヨさんを中央に、その左右と後ろに私達が座り、御祈祷を待つばかりとなりました。
私が座ったのは最後尾の列(と、言っても狭いので前後に2列ですがw)
ちょうど、金網が貼られた戸板を挟んで、真後ろが先述の賽銭箱になります。
浅草寺に来られる方の大半の目的は、もちろん参拝ですよね。
なので、皆さん賽銭箱にお賽銭を入れるわけです。
あれだけ大きい賽銭箱ですから、チャリンチャリンといった生温い音じゃ無いんです。
チャリンチャリン、チャリンチャリン、チャリンチャリンと、永遠に続きますw
しかも木箱ですから、硬貨の場合当たる音もプラスされます。
チャリンチャリン、ガコッ!チャリンチャリン、ガコッガコッ!とまるでセッションですw
御祈祷が始まる前から真後ろが凄い事になっていました。
いや、滅多にできる体験ではないので、こういうのは大歓迎です。
その音が大きかったせいで、ツナマヨさんがお坊さんから説明を受ける際、
何度も聞き返す場面が見受けられました。
それでも、始まったご祈祷は荘厳なもので、
僧正の読経が本堂に反響し、得も言われぬ空間を作り出していました。
金色の色彩を放つ菩薩像の前に、極彩色の花魁が向き合う。
読経が響き、空間と精神、肉体と意識が混然一体となるような感覚。
極楽・地獄とは恐らくはこういった境地から産み出されたものの気がします。
そんな事を考えていた私を、
チャリン、ガコッ!が現実に引き戻してくれましたw
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