令和ツナマヨ花魁道中参加顛末記

ろくろだ まさはる

第1話 花魁顕現

令和2年1月26日 日曜日 午後15時


浅草雷門から続く仲見世通りは、相変わらず観光客が多く、買い物をする客と、それを呼び込む店員でごった返していた。


道幅いっぱいに溢れかえった人々は、食べ歩きをし、写真を撮り、各々が遠く浅草寺に続くこの昔ながらの通りを楽しんでいる。



その混雑を掻き分け、道を開けてもらいながら、

私は、

私の後ろを歩く彼女の存在を誇らしく思う。



地上に舞い降りた天女の如きその艶姿は、

見る者を虜にする。


居合わせた日本人観光客はもちろん、

外国人観光客は驚き称賛し、

着物姿の女性達に守られながら、

しゃなりしゃなりと歩く姿に、

皆、好奇と歓喜の視線とカメラを向けていた。


令和の仲見世通りを悠然と歩くその姿は、

まぎれもなく花魁。


彼女の名前は、ツナマヨ。

これは、彼女が自身の夢だった花魁道中を成功させるまでの顛末を

参加した私視点で綴る一方通行の物語です。



なので個人的感想が多大に含まれます、ご容赦を。

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