デコボコ
みほし ゆうせい
まずはじめに
小説を書きたい気持ちがあれど、時間がない。
そんなみほしが書く、なんでもない日常です。
発達障がいを持つ人とのやり取りのヒント、どんなことを考えてるのか何かを参考にしたい方の役に立てれば幸いです。
僕が発達障がいだと分かったのは、20歳を過ぎて。
それまで「こいつは何かおかしい」とわかっていただろうけど、踏み切れずにいた親。
ずっとつらい時間が続き、学生時代からずっと人間関係の構築に失敗し続けて、正直もう心の原型なんてなくなってました。
ずっとぐちゃぐちゃ。全く整わない。
自分はいったい何なのか。
みんなと違う、でも何が違うのかわからない。
みんながわかる「普通」とか「暗黙の了解」が全く分からない。
ずっと暗いトンネルの中にいるような状態のまま就職して、上司に怒鳴られハブられて。何を信じていいかわからなかった。
そんなときに出会ったのが、なんもだった。
僕は九州の出身で、なんもは東海の出身。
出会ったのは九州。僕の地元。
なんもと出会って、紆余曲折して、半ば強引に家を出た。
知り合いの多い地元で、知っている人と顔を合わせることさえも、当時の僕にはもう耐えられなかった。
知らない人しかいない東海。
方言も違う。
不安がなかったわけじゃないけれど、心だけは晴れ晴れしていた。
知り合いがいないここなら、外を歩くくらいならいじめられない。
知り合いがいないなら、気が向いた時に買い物に行ける。
理解してくれる人がいるこの環境なら、もしかすると何か変わるかもしれない。
その期待は、色々な意味を含めて大当たりだった。
<みほし>
発達障がいで空気が読めないけど、感じることはできる
困った時は笑って乗り切るか、真顔で黙る
就職してひどい鬱になって、完治はできていない
アップダウンがある心を、毎日「マジかよ」くらいの軽い気持ちで受け止めてる
できないことをできないとも言えず、嫌なことも拒否できなかったけど、ここ数年で改善
ずっと老けないので、年齢を言えば驚かれる(それを見て一緒に驚く)
感覚過敏で耳が毎日大変
前職は幼稚園教諭、現在はフリーライター
鶏皮とパンとチョコレートとゼルダがあれば満足
<なんも>
発達障がいのみほしと楽しく日常生活が送れる、鋼の心臓を持っている
大体のミスを笑って流す達人
みほしのミスを責めない分、自分のミスにも大いに寛大
整理整頓、やる気0
得意料理はチャーハン、作れる料理もチャーハン
食べることが好き
家に居ればしゃべるけど、人見知りすぎて知らない人の前では終始緊張
都合の悪いことは一瞬で脳みそから消去
アイドルと女子ゴルフを眺めるのが趣味(かもしれない)
基本的に二人とも焦ったりしません。
毎日がのんびりです。
発達障がいのお子さんを育てているお母さん、自分の幼少期を思い返すとホントに苦労の連続だと思います。
発達障がいを持つ人と職場が同じで、同じミスを何度も繰り返して何度も後処理している上司や同僚の方々。どうか長い目で見てあげてください。きっとある日突然全部理解して、急に仕事ができるようになってきます。
健常者と発達障がいを持つ者は、どんなに頑張っても溝みたいなものがあります。僕たちもそれなりに長く一緒に住んでますが、たまに僕が暴れたりひっくり返って泣いてみたり。それにも全部理由があって、そうなった時の一声で暴走やパニックは思ってるより早く治まることもあります。たった一声、されど一声なんです。
発達障がいってできないことが多い分、何かに特化してる能力があるんでしょ?って、言われたりもします。
はっきり言って、そんなもんないです。
好きなものを伸ばすことは大事なこと。でもそれが就職につながるのかといえば、そんなことはないと僕は感じてます。
僕はアリの行列を眺めるのが好きです。ずっと眺めてられます。ピアノだって弾きます。でもアリの行列を何時間見たって、音大を卒業してないピアノをどんなに弾きこんだって、その先に就職はない。
好きなことを伸ばすと同時に、何ができるのかを発見することが大事なのかもしれないなと思います。
僕であれば、何かを調べてまとめることができるから、フリーランスのライターになりました。食っていけるかと聞かれれば、一人では食っていけないです。
でも収入が0ではないので、手にした僅かなお金を少しだけ自由に使えます。
小さなことをどう積み上げるのか。これが大切なのかな、と思うんです。
これから書いていくのは、健常者と発達障がいを持つ人間の、ありふれた日常。
声のかけ方、接し方、変な言い方だけど上手な流し方。
今まで積み上げてきたもの、これから作っていくもの、改善しなきゃならないもの。
少しずつ、少しずつ、書いていきたいと思います。
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