第7章 ダンジョン編

第62話 ダンジョン突入

朝出発して夕方前にはダンジョンの町が見えてきた。

リッカがレベアップしてさらに早くなっていたらしく、予想を上回る速さで到着した。

ダンジョン攻略は明日からにして我が家へ転移する。


十分睡眠をとり、町に戻った。万全な体調でダンジョンに挑む。

町に入ると、パーティ募集の冒険者や荷物持ちの運び屋と、道具を高く売りつけたい商人であふれていた。その横を通り抜けダンジョン入り口に向かう。入り口の横には冒険者ギルドの出張所があり、そこで入場手続きをするそうだ。何か月も戻らなかった場合には死亡手続きをするために入場前に登録を行うそうだ。ここはMyダンジョンと違って死ぬときは死ぬんだなと認識した。

入り口から入るとホールになっていた。左右に1つずつ魔法陣があり、左は戻り専用の魔法陣、右は行ったことのある階層に転送される魔法陣と看板に書かれていた。

まっすぐ進むと突然雰囲気が変わった。ダンジョン1階層が始まったようだ。しばらく歩くと魔物がチラホラ見えてきた。1階層の魔物はスライム、キラーラビット、ゴブリンの3種類のようだ。近づいてきたゴブリンを切り捨ててみると一瞬光って消えた。魔石がコロンと落ちた。おお、ダンジョン仕様だと当り前のことに感動した。

自動魔物回収をONにし、襲ってきた魔物のみを切り、あとは無視し先を急いだ。マップをフル活用し、最短コースで2階層へ向かった。

 2階層はボブゴブリン、ゴブリンアーチャー、ゴブリンナイトが群れで現れるようになった。邪魔くさいので魔法で蹴散らして進む。ここも最短ルートで3階層へ向かった。

 3階層はオークとオークナイト、オークマジシャン、オークプリーストが現れた。

まだまだ楽勝なのでここも飛ばしていく。

 4階層はリザードマン系の階層だった。5階層はキラースパイダーだった。ここまでは全く問題なく攻略できた。5階層には中ボスの部屋があった。ギルドで聞いた通り、10階層ごとにボス部屋があり、中間の5階層ごとに中ボス部屋があるそうだ。5階層の中ボス部屋の扉を開けるとオークキングとオークジェネラル2匹だった。5階層でオークキングということはここのダンジョンの難易度はかなり高いと思われる。パーティの連帯の確認を含め、今回は本気モードで倒してみる。前衛はカリンとリッカの盾、中堅にシルクとシャナの遊撃、後衛にミレーの支援、俺はマルチに立ち回る。

 俺の威圧からの爆炎魔法で戦闘スタート、ミレーが全員に支援魔法をかけ、キングをカリンとリッカで抑える。その隙にシルクとシャナが両脇にいるジェネラルをそれぞれ切りつける。俺がウィンドカッターでジェネラルに首を切り落とし、トドメを刺す。次に全員でキングに取り掛かる。シルクがキングの右腕、シャナが左腕を切り落とす。カリンが右膝を槍で突き、リッカが左膝をきりつける。最後に俺が首に剣を突き立て光となって消えた。宝箱が現れた。宝箱の中には魔力の指輪が入っていた。魔力の成長が見込めないシャナが装備することになった。さらに奥に進むと6階層への階段と魔法陣が現れた。魔法陣の上に全員で並び魔力を込めると入り口のホールに戻った。ホールの奥の隅にゲートを作り、我が家とつないだ。ゲートの入り口は認識阻害の魔法と結界を張って近づけないようにしてから家に帰った。今日はここまでで終わることにした。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る