第8回「同盟のゆくえ」 (2020年3月8日放送)
●野良着を着つつ、黄色のマフラー。
次回予告で披露した正装も黄色だったし、やはり信長のイメージカラーは黄(麒麟の象徴色)ってことで間違いないみたい。
●光秀と義龍が、ついに袂を分かつ。
友情を育み、斎藤道三を一緒に倒そうぜと誓い合ったはずなのに。
『裏切ったな』という言葉は、一派だけでなく義龍当人の本音でもあるだろう。
でもそれは、あくまで義龍視点での話。
光秀から見れば、自分に相談もせず国衆を丸め込んだり。
『俺と義龍だけの秘密の約束だったのに』国衆たちに話しちゃったりと、光秀が蚊帳の外に置かれていた感は否めない。
義龍としては、『光秀との約束を果たすために、俺、めっちゃ頑張ってたんだぜ』と、むしろ誇りたい位なんだろうけど。
●端的にいえば、信頼は消耗品。
一度、構築された関係も継続する努力(繰り返し会って情報交換する)を怠れば、劣化し、最後は憎さ百倍になるってことか。
キーワード つ:『ザイオンス効果(単純接触の原理)』
●家臣としての格式ばった振る舞いが、帰蝶への答え。
女々しく悩んでる内容を言語化するのではなく、態度で暗示するのが本作の脚本の粋な部分だと思う。
●『明智郷から帰る帰蝶の背中』
『駒を送る光秀の背中』
『義龍を抱く義龍ママの背中』
と、重要な場面であえて、顔ではなく背中を見せるカメラワークが多い。
なるほど、『不自然なカメラワーク……何か意味がある、めっちゃ重要なシーンなんやな』と、視聴者の興味を引くのに優れた手法だ。
似たような例に、
「大事なのはこの国ぞ」と、光秀ママがとても大事な言葉を発しているのに、ママではなく、光秀本人にフォーカスする、というシーンもあった。
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