第4回「尾張潜入指令」 (2020年2月9日放送)
・早めにBSプレミアムで視聴したよ。
・実は、火縄銃に興味津々だった斎藤道三。
息子と、光秀に火縄銃の調べを任せた(第3話)のは、期待の若手に経験を積ませて手柄を立てさせようという気遣いで、「興味がない」という素振りは照れ隠しだったのね。
でも、そんな粋な計らいも、息子の義龍には伝わっていない。
カウンセリングの手法の1つである来談者中心療法では、好ましいパーソナリティ変化が起こる条件の1つに「相手の気持ちをちゃんと察し、無条件で相手の存在を肯定していることが、相手に伝わっている必要がある」という項目がある。(※1)
いくら先方を気遣っても、それが伝わっていなければ、人間関係の改善にも至らないんじゃよ。
・第3者が橋渡しできればいいんだけど、義龍ママはアレだし、道三の正妻は病床でそれどころじゃねえし、光秀は「いつか父を追い落とすぞ」と義龍から決意を聞いちゃったしねぇ。
・火縄銃の活用法がまだ見出せていない、光秀。
これまでの歴史ドラマでの火縄銃は、最初から画期的な強力兵器という扱いだったけど、本作では最強の立場を獲得するまでの試行錯誤まで見せてくれるらしい。
・鎧を的に火縄銃の練習をする。
射程が長いことばかり注目されがちだけど、なめし革や鉄製の鎧すら貫通する防御力無効化も、火縄銃の大きなメリット。
つまり、味方が足止めしている間に、火縄銃で確実にとどめを刺すというコンボを使えば、中接近戦でも活きることになる。
・ナイナイの正体は、服部半蔵?
【ここから追記】
・火縄銃興味ナイナイが、道三の照れ隠しだったとすると、2話の「借金帳消しにしてほしければ、大将首2つ取れ」「息子、オマエ、兵法書を習得するの遅すぎ」発言も、彼なりのジョークだった可能性もあるなぁ。
周りのマジメな人間たちは、まったくそう受け取れずにキレるか、肝を冷やすばかりだけど。
仲良くしようというアプローチが、まったくの逆効果という皮肉。
織田信秀や、平手政秀、医者の東庵先生あたりはブラックすぎるやり取りも楽しめる境地に至っているけど、万人そうはいかないことを道三は気づいていないのね。
(※1) 正確には、「セラピストの感情移入的理解と、無条件の肯定的配慮をクライエントに伝達するということが、最低限に達成されること」とされる。
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