創作秘話『望郷アイスコーヒー』

『望郷アイスコーヒー』

https://kakuyomu.jp/works/16816700426477692800


お題:アイスコーヒー

ジャンル:日常ファンタジー


うだるような夏の日、アイスコーヒーの氷の隙間からふわりと文字が浮かび上がった。

自分だけに見えるその不思議な文字を、悠太はノートに書き留めてゆく。

少し不思議な体験と、行き場のない思春期。そして、友人との再会の物語。



【主人公】

名前:悠太

あだ名:ユッタ


中学生のときに両親が離婚。その後、引っ越し。

秘密基地で遊んでいた頃は修一と一番仲が良かった。

引っ込み思案なところがあり、人間関係の構築に苦労している。

読書家、文才あり、美少年という裏設定がある。



【執筆裏話】


小説投稿サイト「ノベルアップ+」の『夏の5題小説』イベント参加作品。

5つ出されるお題を使って作品を書くというイベントでした。


夢で見た光景をそのまま作品にしました。

夢では緑茶でしたが、グラスのふちから文字が現れる、という光景でした。


最初は、夢を参考にして「白いカップの内側に文字が印刷してあり、それが140字程度の物語になっている。主人公がその文章を書いている」という案も考えましたが、アイスコーヒーを白い磁器に入れることに違和感がありました。また、コースターに印刷するにしても面白みがなく、話も膨らみませんでした。


結局、夢で見た光景を「ほぼそのまま描く」ことにしたら、ほどよい幻想感も出て、うまくまとまりました。


本当はもっと見せ場のある場面を書くつもりでしたが、文字数に上限があるため断念。

削ったシーンは、薄暗い部屋の中、カーテンと窓の隙間から大量の文字がぶわっと出現して主人公を包み込む、というものでした。


喫茶店にいるときだけ文字が見えるのは、この喫茶店の雰囲気が村の空気と似ているから、という裏設定もありましたが、これも削ってしまいました。


序盤の光景を丁寧に書きすぎて文字数が膨らんでしまったのと、母に反抗しているシーンがあまりいらなかったかな、というのが反省点です。


また、修一を登場させれば1話が伏線になると思いましたが、4話だけ読んだ人にはご都合主義な展開に見えるかもしれませんね。そこがやや心配です。

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