その87  『生活編』 ねのい

 

『ねこさんも


    毛皮脱ぐよな


         日陰なり』




 大雨のあとは、大暑です。


 いつも、暗い部屋で籠っておりますやましんも、病院と、ごく一部の予定で、お外に出ますが、職場では、うつぎみ、の人が、外に出歩くのは、タブーみたいなところがあります。


 『うつ、とか言いながら、あのひと、外に出てるじゃない。家族と買い物に行ってるのみた。』


 というのは、やましんが、元気だった時代に、うつで休んでいた方に対して、他の人が言ってきたこと。


 その批判は、まちがいですよ。


 とは、あえて、言いませんでしたが、その認識は、正しくないと、思います。


 あ、ねこちゃんのお話しです。


 これは、例えばなしです。


 日が当たる場所は、火傷します。(ま、あたりまえ。)


 ねこちゃんは、毛皮があるから、よけい、暑くないのかな。


 公私混同は良くないですが、別の言い方すれば、ひとはみな、一皮被って生きてるわけです。


 それは、悪いことではないですが、そこらあたりの生き方が下手くそだと、疲れてしまうのでは、ないかしら。


 楽聖ベートーベンさんだって、トイレには行ったし、はでにけんかもした。


 どうやら、わりと、大胆に、正直に、権力も使い、無理やりにでも、生き抜いた訳ですが、それでも、おいごさんの扱いとか、一般社会関係では、かなり苦労したようです。


 優しさというのは、表でも裏でも、どちらにも、共通するものなのでしょう。


 なかなか、やましんには、難しいです。




 『ねこを被っても


     通してしまえば


         立派なものだ。』


 


 


 



 



 


 

 



 

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