思うままに書かせてくださいな

 と言ってもいつも思うままに書いてるんですけれどね。

 明るい話でもないので流しちゃって結構です。文章も砕けますし。ただ「書く」って不思議と浄化作用があるのだ。少なくとも私にとっては。自分の中に溜めないって意味でかな。






 いや、夏が近づくからなのか、まあ色々な理由が考えられるわけですが、今日もまたぽっとふっと突然に頭に戻ってきちゃったんですよ。

 向こうに行っちゃった人になんで行っちゃったんだって言っても仕方ないし思ったところで何が解決するわけでもないんだけど。

 突然泣きたくなるわけですよね。いつもいるって言えばいつもいるんだけど時々、前触れもなく顔を出す。


 このエッセイに書く日はないかな、って思っていたのだけれど、なんだかなぁって思ったので書いちゃうですよ。

 二人とも、海外に行っていた間にいなくなっちゃった。


 一人は恩師で。それこそ今よりももっと小心者で子供で泣き虫だった私がそれでも進んでこられたのは先生のおかげで。

 そりゃもうお歳で言えば高齢者に属していらしたけれどもいくらなんでも早すぎだよ先生。

 なんでいなくなっちゃったんだよ。

 先生は教師として非常に素晴らしい方だったと思うわけで。「厳しい」のだけれど教育的厳しさで、学生に考えさせるのだけれど別に突き放しているわけではない。大学に通うのがとにかく楽しかった大きな理由が先生の講義とゼミだった。

 すごい優しいけれど優しい正しい厳しさがあったと思うので、まだ学生の時には先生に質問に行くすら「自分で考えなさい」って絶対言われるんだって怖くて、でも大好きで。

 一番大事な時に一番強力な力で背中を押してくれた先生でした。


 今なら緊張はしても前より普通にいろんな話ができると思うのになー。昔の臆病な私自身から少しは成長したって言ってくれるのかなー、それとも「まだまだ甘いねぇ」って仰るのかな。

 今ならお酒飲んでいろんな話ができると思うのに。ゼミ生の中で先生の酒量についていけるのなんて私ともう一人しか近年はいなかったじゃないの。どうして帰る直前でいなくなっちゃうかな。


 二人ともタイミングが悪い。タイミングが悪いのは私の方ですが。うん知ってる。逆恨み。恨んでないけれどそのくらいしか言えない。大体一人目について「いつかは別れなきゃいけない時が来るのですね」ってメールをくださった先生が翌年にお別れになるってどうなのよ。ご自分ですよ、もう。多分あなた方が今でも一番の理解者なのにくそう。他に親友がいてくれるから助かってますが、人生の年輪が違うのですよ。

「なんて言っただろう」「どんな話ができただろう」「いまのこの世界の現状についてどんな意見だっただろう」こちらが聞きたいばっかりで独りよがりな希望だけれど私は行っちゃう前に直に話がしたかったよ。



 ただそんなもんを知人友人家族に出すわけにはいかないんだわ。家族に一度話したら「それからはもうさっさと立ち直ってもらって(どうにか立て直せ)」みたいなこと言われちゃったし。

 でも私は別に本件から立ち直る必要はないと思っている。

 立ち直ったら過去のものになってしまう気がする。


 一人だけ同期とお酒飲みながら「どうやって立ち直ったの」って言われて「立ち直ってないよ」って笑って白状したけれど。



 本人たちからすれば自分たちのことでグダグダするのは許さないとか悲しいとか言われるかもしれないのだけれど、そのくらい勝手させて欲しいのですよ。我儘言わせてよ。心配するなって言われて勝手に心配するのと似たようなものだと思うのだ。心配するなって言われて心配するのもアレなのかもしれないけれど。


 あーあ。

 お盆に帰ってきているなら夢枕でいいから立ってくれないかな。


 ふぅ。


 なんかちょっとスッキリしました。ちょっとばかりはち切れそうになっちゃったので、一人じゃないってところに好き勝手に書かせていただくという暴挙に出ちゃいました。


 これはやっちゃいかんよね、と思っていたのだけれど。やっちゃったよ。後で消すかもしれません。


 二人とも馬鹿だって笑うんだろうな。しかもすごい優しい笑顔で。

 その根っこは変わらないみたいですよ、ごめんね。もう何年も経っているのにね。いま、話がしたいと何度も何度も思ってきたのだ。多少は昔の自分よりまともな話もできると思いますよ。ほんとかな。


 あ、思い出した。理由の一つは多分、先生の奥様にお中元お送りしたからですね。

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