酉の刻あの場所で

ねこ

出会うまでの始まり

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歩いた時の靴の音

信号を待っている時の車の音

教室に入った時のにぎやかな声…

人生がプリンだとするのなら今は苦い経験も無い黄色く甘い部分なのだろう…

私は高校2年生辻咲梓(つじさき あずさ)

学校に行って勉強してバイトして

これがいつもと変わらない日常だ。

勉強ができない訳でも無く運動は好きな方だ。素敵な友人にも囲まれていて自分の中では割と普通の女子高生なんだと思う。

少し欲を言うならば恋がしてみたい。

過去に付き合った経験はあるけれど今は恋愛に一切触れていない。

共学だからといって好きな人が居る訳でもなくバイト先で気になる人がいる訳でもない。

そりゃ女子高生だし …!?毎日キュンキュンできるような恋愛はしてみたい…!


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