偽教授想旅杯 結果発表&寸評

時間が押しているのでさっそくいきます。


某神社にて霧の日/尾八原ジュージさま

https://kakuyomu.jp/works/16818093082016867360


よくできた怪異譚ですね。そうか、神様が出てくるときは真ん中を歩くのか。このはしわたるべからず。


一九七八年/中田もなさま

https://kakuyomu.jp/works/16818093081958764815


この企画で求めたものとは違うような気はするんですが、それはそれとして、とてもいい小説だったと思います。


温泉のはなし/カニカマもどきさま

https://kakuyomu.jp/works/16818093080367915420


そういえばカニカマもどきさんってこういう作風だったな、ということを良くも悪くも強く感じました。これもなんというか、わたしが構えているグローブの位置とは違うところに球が飛んでいるんですが、でもこの雰囲気、嫌いではないのです。


広島地下街探訪奇譚/鍵崎佐吉さま

https://kakuyomu.jp/works/16818093080238953057


んー……こういう、想像力だけで勝負しないといけない種類の作品って、書き手のイマジネーションの限界みたいなものが浮き彫りになりがちなんですよね。労作だとは思うんですが。


蓬楽島見聞録/佐倉島こみかんさま

https://kakuyomu.jp/works/16818093081517260584


まさに桃源郷訪探という感じの小説。お題に対してど真ん中ストレートなんですが、ちょっと真ん中すぎて、ボウリングで言えばスプリット、そんな感じがあったのが痛し痒しでした。



はいというわけで寸評は以上です。


残念ながら今回は「グランプリなし」という形になります(かなり久々に)。

でも何にもなしはあんまりなので一つだけ賞を出します。


「郷愁賞」。『一九七八年』、中田もな様。今回の受賞作品は以上です。


今やってる企画はあと一時間くらいで終わりですが、もちろん月明けにはまた新しい企画が始まりますので、そちらもよろしくお願いします。

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