募集要項

人はしばしばニセモノの方を賞賛して本物を嘲るし、この世に造花より綺麗な花はなくて、全ては嘘で出来ている。あんてぃぱしーわーるど。


はい、そういうわけで今年もやってまいりました。第五回、五回だぜもう五回目だよ、偽物川小説大賞でございます。


この企画はタイトル通り小説大賞です。つまり小説を募集し、その中から大賞を決めるということです。レギュレーションを満たした全参加作品に3名の評議員による講評が付き、さらに大賞受賞作には、第三回・第四回と同じくももなあさん(https://twitter.com/momonaa4)による何らかの何かが贈呈されます。


ちなみに偽物というからには本物もあるのかもしれませんが、その詳細は歴史の闇のかなたです。


前回(第四回)の偽物川小説大賞についてはこちら↓。


https://kakuyomu.jp/user_events/16817139556223025327


今回の「偽の評議会」は以下の三名から構成されます。


・偽の教授

・偽の星座

・偽の輪


以上の三名も投稿作を出したり出さなかったりするかもしれませんが、いずれにせよ特別な立場であるため受賞の権利は一切持っていません。


では、以下にレギュレーションを示していきます。


第五回偽物川小説大賞の指定テーマは「ニセモノ」です。この言葉から連想される、連想されうるあらゆる概念が包含されます。贋物・偽物・似物・偐・贋者・偽者・似者。fake, imitation, counterfeit, bogus, forgery, fraud。どれでもお好きなようにお使いください。


なお、前回と違って今回は部門とかはありません。全参加作品の中から、評議会に支持された順に上から大賞・金賞・銀賞と決まっていきます。個人賞も例のごとくにあります。


次に文字数の規定。これは前回と同じで、「3000字以上~2万字以内」(カウントは本投稿サイトのそれに準拠します)とします。カクヨム上の設定ジャンルは不問。参加作品数は、ひとり最大で「二作品」まで。募集期間内に完結させることも条件に含まれます。締切時点で未完の作品は参加扱いにならず、講評は行われません。締め切り後に完結させても駄目です。


そしてこの企画の発表後に公開を開始した「書き下ろし新作」のみの募集であり、既作の応募はBANの対象となります。完結となった作品から順次講評を書いていきますので、完結後の大幅改稿、作品取り下げはご遠慮ください。


なお、レギュレーションに抵触しない限りにおいては、別の公式企画・自主企画との重複参加は特に差し支えありませんが、文字数的に両立できないコンテストとの重複応募もBANの対象となります。また、その他そうするべき特殊な事情があると主催者が認めた場合もBANの対象となることがありますが、普通に参加している方には関係のないことですのでこれは別にお気になさらず。


応募受付期間は、この企画が公表された本日2023年3月1日時点から、同4月30日までとします。え、ゴールデンウィークの途中で終わるなって?俺たちがゴールデンウィークに講評作業を進めるためにこうしてるんだよすまんな。


企画締め切り後、可及的速やかに選考を行います。選考方法ですが、大賞についてのみ解説しますと、審査員3名が各自3票を持ち、大賞に推す作品3つに投票します。その投票基準は各審査員に一任されており、共通の公的見解などはありません。最も多くの審査員から票を得た作品が大賞となります。1位が同票数となった場合は審査員3名の合議により大賞作を決定します。


受賞作・講評についてはnote記事上で発表します。また、質問等は下記近況ノートで受け付けます。その他、種々の報告などは『偽教授の自主企画用ノート』で行われます。


最後に、偽の評議会から開幕の挨拶をさせていただきます。


偽の教授:どうも主催のきょうじゅこと偽教授です。第二回から第四回にかけて一文字テーマが死→神→愛と来て、さすがにこれ以上同じパターンでいい感じのものは思いつかないので、「にせものがわ」というアイデンティティの中核的なものをテーマにしてみました。ニセモノという概念は、基本的には「ホンモノ」が存在することを前提にするわけですけど、そこをどう考えるかが今回のテーマ攻略の一つのポイントかな、と個人的には思っています(でも他の評議員の見解は違うかもしれないよ)。じゃあみんな参加ヨロピコ。


偽の星座:こんにちは。偽の星座です。たしかこのテーマを聞いたとき、「今回も難しいよ!」的なことを言った覚えがあるのですが、頭を柔らかくすれば色々書きようのあるテーマだなと思っています。「ニセモノ」と聞くと、すぐ自分や大切な人が「ニセモノ」だった話を書きたくなる(もちろんそれで挑んで来てくれても構いません)のですが、私、あなた、彼、彼女のほかにも、あれ、これ、それが「ニセモノ」でもよいのですよね。私は小学生の頃、「DARKER THAN BLACK -黒の契約者-」で育ったのですが、あれは「ニセモノ」の星空が空を覆うようになった世界の話でした。色々なアプローチがありえます。書き手それぞれの「ニセモノ」を読めるのを楽しみにしています。


偽の輪:どうも偽の輪です。第四回まで議論の分かれるテーマが続いたのでてっきり政治か野球の話だと思っていたのですが、「ニセモノ」ときましたね。考えてみれば我々の紡ぐ物語というものは全て偽物ともとれるので、めちゃくちゃ広いテーマですね、これ。予想の遥か及ばないホンモノの想像力を期待しています。



ではスタートです。張り切ってどうぞ~。

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