結果発表

はい、偽物川小説大賞が始まっておりますが、こちらはこちらでちゃんとやります。偽教授恵雨杯、結果発表のお時間です。


というわけで今回のグランプリ!こちらです!


ストロベリーヴァンパイア/赤猫柊様

https://kakuyomu.jp/works/16817139556109560111


どんどんどんどんぱーふーぱーふー


この作品、「こういう内容の作品を募集する主題の企画」だったのなら別にそんな意想外というほど意想外な作品でもないんですけど、「梅雨だから雨」というお題でこれが出てくるのは十分に意想外でした。というわけで、栄えあるグランプリ選出です。


では、全作品寸評に参ります。



ナントカエフェクト/292ki様

https://kakuyomu.jp/works/16817139555178447191

いかにもショートショートらしさのあるショートショートでした。意外性があることはあるんだけど、もう一ひねりあるとよかったかな、とは思う。


太陽に、弓を引く。/水野酒魚。様

https://kakuyomu.jp/works/16817139555262249082

中国神話ベースの、多神教的な、太陽神の神話。なんかいかにも本当にこんなのがありそうですごかった。なかなかの力作です。


空の穴/ぎざぎざ様

https://kakuyomu.jp/works/16817139555172609738

SF、いわゆるポストアポカリプスものですね。これもなんというか、SFショートショート集の中に入ってた作品、という確かな手触りを感じます。


6月と世界の終わり/モリアミ様

https://kakuyomu.jp/works/16817139555462254520

信頼できない語り手の構造で描かれたSF。今回、「なぜ100年もの間雨が降らなかったのか」というのがまあ当然ながら一番の問題になってくるわけですが、こういう切り口もあったかと感心しました。


崩壊をもたらす恵みの雨/長月瓦礫様

https://kakuyomu.jp/works/16816927863012770939

なんだか複雑な構造の話。正直に言いますがいまいちよく分かりませんでした。


やがて芽吹け/尾八原ジュージ様

https://kakuyomu.jp/works/16817139555879341017

とても美しい掌編。本当に短いのですが、でもしっかりとエモくて、良かったです。


雨をこじらせる/ロマネス子様

https://kakuyomu.jp/works/16817139556025811674

BSSだ!BSSってやつだ!これが!と思いました。切なくて好きです。


あめをしらないひとたち/狂フラフープ様

https://kakuyomu.jp/user_events/16817139555168902637

すごくベタなネタがきた。のはいいとして、実はオチが二回読んだけどよく分からなかったりして。


百年ぶりに雨が降った。/ロマネス子様

https://kakuyomu.jp/works/16817139556164289533

まあ、スタンダードな題解きとして、これはこれでいいですね。


ノア博士の救世論/白木錘角様

https://kakuyomu.jp/works/16817139556063016062

ちかづよくSFだ。一切小細工抜きでテーマに挑む姿勢には好感が持てます。だから名前がノアなんですね。


アカリちゃんのこうふくなしゅうまつ。/藤田桜様

https://kakuyomu.jp/works/16817139555169364927

テラシュール。ざっくり破局ものSFと言ってしまえばそうなのですが、中島敦があまりにも中島敦で、こういう作品も書くんですね藤田さん。


精霊の加護/@mia様

https://kakuyomu.jp/works/16816927862829675061

雨が降らない、ということを一種の呪いとして解いた作品かな。まあ、これはこれで。


雨生まれ/羊屋さん様

https://kakuyomu.jp/works/16816927862282255405

短編ですが、本企画では最長の作品。六千字ちょっとの中にちゃんと小説としての構造があって、よくできていたと思います。



というわけで、以上で全作品ですね。みなさま、ご参加ありがとうございました。よかったら偽物川小説大賞の方もよろしくです。でわー

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